陰キャ美容師による陰キャ考

　私は自分を陰キャだ陰キャだと胸を張って言っているけれど、陰キャにも幾つか種類があると思う。
　今回は、美容師と言う職業柄、かつ、後述する無駄なセンスと勉強による

「陰キャによる陰キャの考察(自己分析含)」

……をして行くぅ！

　早速、陰キャをざっくり分類していってみよう。

まず、自分の理想や自論を持っていて他者をバカだと決め込み斜に構えた結果、人との関わりが減るタイプ。陰謀説とかにハマりやすい人かもしれない。アイツらは何も分かってない、と、人との交流を諦めてしまうとこうなりがち。孤高の陰キャ。

　次に、シンプルに人間嫌いタイプ。要因は様々あれど、とりあえず人間が嫌い、通り越して、憎いまである。動物に走ったりする。人間もホモサピエンスと言う類人猿なんだけど、は、聞かなかったことにする感じ。動物は守るのに人間には罵詈雑言を厭わない過激派陰キャ。

　最後に、人間は好きだし交流も持ちたいのに作法が分からない悲しきモンスタータイプ。私はおそらくここに分類される。何故なら、本当は人間大好きだからだ。
　しかし、いざとなると「私みたいな怪物が人間様とお近づきになるなんて！」と、尻尾振りつつビビる。人間ヲタクかもしれない。だから常に冷静を装って不快感を与えないようにと距離を置く不器用陰キャ。

　君の陰キャはどこから？(※治す薬はない)

　私は元々、小学校高学年で転校先での立ち回りを意図せずミスりいじめに遭う→目立たない為に陰キャになる、と言う経歴で今がある。それに加えて、昔から動物に触れ合って研ぎ澄まされた後天的感覚過敏(どれくらい過敏かってーと、ピーク時はレントゲン撮る前に猫のご懐妊＆赤ちゃんの頭数を触って言い当てて、獣医さんに気持ち悪い言われるくらい)故に人の肌に触れる事、が、シンプルに苦手。
　さらに、人間好きの悲しきモンスター故にお金を払ってまで学んだ心理学。人の裏側がちょっとだけ見えちゃうようになる。あっ、これ一番ダメなやつ。

　そんな訳で、多分、本来なら美容師として有利な肌感覚を持ちながら「自分みたいなのが人間様に触れてごめんなさい」と「お前の本心ダダ漏れでめちゃくちゃ嫌悪感」の複合タイプで日々拗らせていく陰キャ美容師な私。

　一応、接客には定評はある、けど。ゴリっゴリに削られてますっ⭐︎

　美容師にもこんな人居るから、お客様も是非ハードル低めで美容室に来てほしいなっ……。