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⁑お知らせ⁑宝塚の本箱「ロミオとジュリエット」が配信されました。


 BookBangにて配信されていた「宝塚の本箱」が連載になります!!

 本日は連載の初回、「ロミオとジュリエット」のブックレビューが配信されました。

 あまりにも有名な、シェイクスピアの戯曲「ロミオとジュリエット」。
 英語のかけ言葉や詩が多用され、いざ読むとなると身構えてしまいます。
 ところが、実はこれ、面白いのです! 
 ミュージカルの舞台と合わせて、皆さまとご一緒に楽しみたい……そんな気持ちでブックレビューを書きました。
 はるな檸檬さんの美しいイラストとともに、ぜひ、お楽しみくださいませ。


https://www.bookbang.jp/takarabako/article/21


 
 「宝塚の本箱」を、なんと連載させて頂けることになりました!!
 前2回を読んでくださった方々、応援してくださる皆さまのおかげです。
 本当に有難うございます!!
 これからも、皆さまに楽しんで頂けるよう頑張りますので、ご意見ご感想などお寄せくださいませ。

 
 
 以前、ロンドンへ旅した時、グローブ座という劇場を見学しました。
 16世紀にシェイクスピア作品が上演されていた芝居小屋を、忠実に再現している場所です。
 その日は雨がさあさあ降りしきっていて、昔と同じ屋根のない劇場は、少し霞んで見えました。
 四角い木造の舞台、土間の客席と半円形の桟敷席。
 舞台に張り出した天井には、紫紺の宙空に十二星座が描かれていました。
 今から400年以上も前、過去のグローブ座の舞台にはどんな役者が立っていたのだろう。
 かつての俳優の息遣い、喝采の残響がどこかに残ってはいないか。
 耳を澄ませてみましたが、聞こえてくるのは絶え間ない雨音と英語ガイドの声だけでした。
 知識の中の「シェイクスピア」が、演劇の一時代を築いたひとりの青年として雨煙の向こうから歩み寄ってくる。
 そんな幻影を見た、ロンドン観光の1日でした。

 
 
 雨風も、ほんの少しあたたかくなってきたゆうべでした。
 春の嵐に耐えた桜を眺めてほっとする、そんなおだやかな今日となりますように。




読んでくださり、本当に有難うございました。 あなたとの、この出会いを大切に思います。 これからも宜しくお願いします!