フォローしませんか?
シェア
東京公演中や宝塚市に来てくれた時、母は毎日、おにぎりを作ってくれた。 しゃけ、たらこ、じゃこまぶし。 日替わりの具が楽しみで、お稽古の日も公演の日も、わくわくとハンカチ包みを開けた。 宝塚歌劇団の食堂のおにぎりも、美味しかった。 厨房の方達は朝早くからごはんを作り、どんなに忙しくても目と目を合わせて食事を手渡してくれた。 「この食堂のおにぎりが美味しいのは、作っている人たちの優しさが入ってるからだ。絶対にそうだ」と、みんなで真剣に言い合ったことがあるくらいだ。