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承継した人たちの決意

昨年12月にマドレボニータの代表を退き、新しい役員にバトンタッチしたという発表をしました。

そしたら、「実は私も、サクセッションを考えているのですが」「私も早く次世代に引継ぎたい」といったメッセージをたくさん頂きました。

組織は生き物だから、一人の意思だけではどうにもならないのが、面白いところでもあり、難しいところでもある。組織の数だけ、組織の個性があり、問題があり、必然の方向性があるはずだから、一般化して語るのは難しい。

それでも、「話を聴かせて欲しい」とクローズドな勉強会に呼んでいただいたので、少し振り返っています。そこで思ったのは、当たり前のことなんですけど「引き継いでくれる人がいなければサクセッションはできない」ということ。

だから、私よりも、何よりも、新しい役員のみなさん、運営に携わるみなさんの存在というのはとっても大きい。今回、このnoteを書くにあたって、新しく理事になってくれた6人と、事務局長、そして理事の伴走コーチ役に連絡をとって、近況をやりとりしました。

すると、とても前向きでエネルギーに満ち溢れた返信をもらって、私まで元気をもらったのです。

昨年の一年、本当に色々と大変だったけど、ここに着地するための色々だったのかと。こうして、あとをついでくれたみなさんの頑張りに、私がいちばん癒され、元気をもらっているのではないかと思います。

団体がますますパワーアップして、マドレらしさをバージョンアップして、走り続けてるみたいな感じ。メッセンジャーのやりとりで、こんな言葉ももらいました。

もう無我夢中ですが、これほどに団体やこれからの社会のために力を発揮したいと、全員が余すことなく団結しているのは史上最高の状態なのではないかと思います。本当にみながみな、頼もしすぎます…!これもまたマコさんから受け継いだものですね!!(共同代表:中桐昌子談)

これまで、この人たちの、溢れ出てやまない才能をいかに活かせていなかったか、本当にもったいなかった。この人たちの力が思いっきり発揮され、才能を開花させていける体制になって本当によかった、と思ってます。これはずっと私が望んでいたことだから。

では、新しくなったマドレはどんな人たちが意思決定したりしているの?と知りたい方もたくさんいらっしゃると思うので、紹介します。

まず、認定インストラクターが全国に15名います。そのインストラクターの養成コースも今回、大幅にリニューアルし、このメンバーも、2021年中に新しいお仲間を迎えて、さらに人数が増えることでしょう。

養成スクールも始まっています!

こうした日々、産前・産後の女性に向き合う認定インストラクターから、10年以上の経験を持つベテランのインストラクターが2名、共同代表になってくれました。

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「ファウンダーで代表の私のあとをつぐなんて、誰もやりたくない仕事だよね」と昨年の9月ごろは、まだそんな話をしていました。代表になるということは、「期待を受ける」「注目を集める」という一見ポジティブなものから、「利用される」「批判される」「叩かれる」というネガティブなものにもさらされる可能性を多く含んでおり、いざ、それを自分が担うとなったら、それを進んで引き受けるという人はなかなかいないと思います。

でも、マドレには、それを進んで引き受けてくれた人が、いたんですね。二人とも、とても考えて考えて考えたと思うのですが、その自分のお役目に気づき、腹を括った。

最初は「怖い」「どうしよう」「私なんかにつとまるのか」といった及び腰の気持ちもあったと思うけれど、役員交代のニュースが公になり、想像以上にそれをポジティブに受け止めてくれる声がたくさん届き、そして何より、新たなプロジェクトがどんどん走っていて、後戻りはできない状況の中で、この新しい自分のミッションを引き受け、それをワクワクしながら楽しむ、という境地になっていかれたのかなと思う。

これは本人にインタビューしてもっと繊細な機微を引き出した方が良いと思うので、マドレボニータの新代表にお話を聞きたいという取材の機会があったらぜひお声かけください。取材の依頼はこちらからお願いします。

というわけで、二人の共同代表のメッセージを紹介します。

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マドレボニータ共同代表:山本裕子(岐阜県在住)
今回、共同代表に手を挙げたのは「マドレボニータを無くしちゃいけない」その一心でした。先日、仕事の書類を整理して出てきたのは、これまで一緒に活動していた仲間から受け取ったお手紙やレッスンレポート。そこには熱い思いと愛が詰まっていました。こんなにも皆が大切にしてきた財産を守りたい、そしてこれからも長く続くものにしたい。マドレスピリットは忘れず、でも変化を恐れずに頑張ります!どうぞよろしくお願いします。
マドレボニータ共同代表:中桐昌子(神奈川県在住)
人生を輝かせてくれた唯一無二の存在であるマドレボニータ。
マドレの活動を通して、エンパワメントされ、本来の力を取り戻し、その力を社会に循環していくことで日本が、世界が、もっともっとよりよくなっていく。そう信じてやまない自分がいます。メンバーそれぞれの強みや個性、カラーをしっかりと発色させながら、一人一人がリーダーシップを発揮できる組織を基盤として、すべての産後を迎えた家族が産後ケアに取り組める社会を目指して尽力していきます!

そして、今回、理事に立候補して就任してくれた4人をさらに紹介します。

今回の理事メンバーは、年齢も、経験年数もバラバラで、10年以上のキャリアを積んだインストラクターもいれば、デビューして1年というフレッシュなインストラクターも。

どの立場でもフラットに議論し、どんなことがあっても毅然と向き合い、知恵を出し合い、助け合ってやっていける理事会だと思います。

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マドレボニータ理事 長野奈美(愛知県在住)
「母をたのしく!」。養成コース時代から書き続けている私のブログのタイトルです。7年前にマドレボニータに出会って、人生が彩り豊かに、母である人生も楽しめるようになってきました。この先ずっと私の人生の目標。マドレ内でも「こうしたらもっとワクワクする」とか「これやってみない?」と声を上げるのが、私の得意とする分野です。マドレ界隈を楽しくすること、みなさんと一緒にやっていきたいです。

マドレボニータ理事 宮澤千尋(東京都在住)
「老若男女関係なく全ての人は対等で尊重される存在である」それを体現したい、そんな社会を作っていきたいと思っていた時に出会ったのがマドレボニータでした。身近なところから、この文化を育てて広げていきたいと思っています。届いた思いをまず受け止めること、自分の思いも誠実に伝えることをポリシーに、これからも活動していきます。団体内外の窓口のような存在になれたら嬉しいです。どうぞよろしくお願いします!

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マドレボニータ理事 貫名友理(東京都在住)
マドレボニータの活動の根幹にある”人は誰もが本来持っている力があり、発揮されることで個の枠を超えてコミュニティに循環する”そんな社会をもっと広げていきたいと心から思っています。
変化を楽しめる、チャレンジすることにワクワクする、自分の強みも活かしつつ、周囲への感謝を胸に一歩ずつ仲間と歩んでいきます。
これからもよろしくお願いします。
マドレボニータ理事 永野間かおり(北海道在住)
環境が一変したこの1年弱、「私はマドレボニータのために何ができるか?」を問い続けてきました。そして「さまざまな価値観をもつメンバーが本音で対話できる、安心・安全で健全な関係性と環境を創り、守り、育てていく」「そんなマドレボニータの仲間とともに、産後ケアを広めていきたい」という希望にたどり着きました。これからも「わたし」を主語に、自分の力を発揮することの大切さを体現し、発信していきます。

そして、マドレボニータの運営は、役員名簿だけでは語れません。今回、理事は退任したものの、事務局長として長年のマドレボニータの運営をになってきた経験を携えて、そのまま事務局長として続投してくれることになった北澤ちさとさん、そして、さまざまな意思決定や経営判断をするにあたってチームに助言をいただいたくコーチ役として、ETIC.の野田香織さんからも、コメントをもらいました。

マドレボニータ事務局長 北澤ちさと(アメリカNC州在住)
マドレボニータのプログラムをきっかけにより豊かな人生を送る人を増やしたいと願い長年関わってきました。その過程で自分自身も移住と海外からのリモートワークにも挑戦でき、自身を見つめ直し価値観を広げる機会を得られたことに感謝しています。昨年は社会的にも団体としても大きな変化もありながら、オンラインプログラムが生まれたり、新たなリーダーシップを発揮する仲間の姿に、マドレボニータという生命体のしなやかさと強さを再認識した一年でした。これまで関わってくださった方すべてに感謝しながら、新しいチームと描く未来の実現に少しでも尽力できれば幸いです。
経営チーム伴走コーチ 野田香織
マドレボニータに出会ったのが15年ほど前。インストラクターの皆さんと出会い、私の生きる道はここしかないと必死にもがきつつも、数年後には次の成長を求めて組織を出ました。けれど、ずーっとつながっていました。「LIVE YOUR LIFE」は今でも生きる指針。こうしてまたお役目が回ってきて心から嬉しく思います。微力ではありますがこれからもマドレに集う人たちが「命のままに生きる」ことで才能を開花させる、そのお手伝いができればと思いますし、自分自身も進化していきたいとおもっています。

出会いがあれば、別れもある。

一人ひとりにその人の人生があり、その人らしさがある。だから、どこに身を置くか、ということも、どんどん変化していくのは当然だし、だから、出会いも別れもあって、当然なんです。

出会いにワクワクし、ご縁に感謝し、別れの必然も受け入れ、人が力を発揮できるプラットフォームであり続ける、という姿勢を貫いた先に、この世界が見えてきたという感じでしょうか。

このサクセションがベストプラクティスかどうかは、その事象をみる人の立ち位置によっても評価が分かれると思いますし、本当の結果は、これから数年後、数十年後にわかることだと思います。

とにかく、みんなが出し惜しみせずに、力を発揮できるっていうのがいちばんいい!失敗しても、それを学びの機会と捉えたら、失敗なんかないのですから。くもりなき心からの動機でやったことは全てに意味があり尊いのです。

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