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投資銀行からIT系スタートアップに飛び込んでみたら別世界だった

この記事はM&Aクラウド アドベントカレンダー 2021の23日目の記事です。

M&AクラウドでCFOとMACAP事業本部の本部長を担当している村上です。
最近ゴルフを始めたのですが、ラウンドに出る度に成長できる喜びからクラブをブンブン振り回して練習していたら、オーバートレーニングにより菱形筋が肉離れ(俗にいうミートグッバイ)を起こすという惨事に見舞われてしまいました。もう若くないんだなと切実に感じております。

さて、話は変わりますが近年大企業をはじめ投資銀行やコンサルティングファーム、総合商社などからスタートアップ業界に転職してくるケースが多くみられるようになりました。

かくいう私も約3年前に投資銀行からM&AクラウドというIT系スタートアップに入社した1人であり、今回は投資銀行からIT系スタートアップに飛び込んで感じたことをありのまま書きたいと思います。

①IT系の用語や言い回しが多く話の内容が理解できない

これはあるあるだと思うのですが、私は金融出身でTMTなどのIT系セクターをカバレッジしていた訳ではなかったので、入社当初は代表の及川を始め社内で飛び交う用語や売り手の起業家が使う言い回しなどが聞き馴染みのないものばかりで、話の内容が全く理解できませんでした

さすがにKPIやPDCAくらいは理解できましたが、例えば急にリーンに進めるためにまずはMVPを開発してPMFを目指そう、とかリードを獲得するためにホワイトペーパーとかコンテンツマーケティングをやってみよう、とか言われても今まで新規事業開発をしたり起業・経営を学んでいたわけもないですし、横文字やアルファベットが多すぎて、時折この人たちは本当に同じ言語で喋っているのか??という感覚に陥ることもありました。

なのでまずは分からない単語があったら調べる・聞くなどを徹底し、ITやスタートアップの事業/業界動向のキャッチアップに注力することで、及川や売り手の起業家と共通言語で喋ることができるよう努力しました。

とにかく受験勉強で英単語を覚えるかごとく色々調べまくりました。IT用語集はネットにたくさん転がってますが、専門性が高いテクニカルなものばかりなので、日常的に起業家やVCが使う用語集まとめみたいなものを誰かに作って欲しいと切に思います。

ちなみにM&Aクラウドでは一般的なIT用語だけではなく、社内独自の用語も多数発明/使用(ネタも含む)されており、新入社員からIT用語なのかM&Aクラウド独自の用語なのか分からない、と困惑する声が多数上がったため、esaにM&Aクラウド用語集なるページが存在します。
特に営業本部はユニークな用語を開発する部署で知られており、一部抜粋すると以下の様な独特な用語が使われています。

・CR可能/CR不可:コントロール可能/コントロール不可
・漆塗り○○:漆塗りの様に何度も同じ作業を行うこと(例: 漆塗りDM)
・フライングLP:事前にユーザー用のLPを作成して商談に臨むこと。本来はクロージング後に作成をする
・SPD2W:2週間以内に制作物を納品すること。スピード2週間の略

②テクノロジー/データ/プロダクトを活用するマインドが身に付く

M&Aクラウドへ入社して明確にマインドセットが変わっており、テクノロジー/データ/プロダクトドリブンとまでは言いませんが、それらを活用して何できないか?と普段から考えられるようになりました。例として以下が挙げられます。

・常に新しいテクノロジーやサービスに触れる。自社の事業に活用または転用できないか考えてみる
・そもそも普段行っている作業がもっとツール等を使って効率化できないか疑ってみる
・置いてる目標や仮説を類似または過去データから見て適切な設定になってるのかを検証する
・プロダクト(ここではソフトウェア/システムを指す)ありきでサービスやオペレーションを考える。オペレーション→一部プロダクトではなく、プロダクト→一部オペレーションの順序で考える

まだまだスキルやアイディア、リソースが足りず実現できてないことも多いですが、自分の考え方が変わったのは明確に感じており、これはM&Aクラウドに入社していなかったら身についていなかっただろうなと心から思います。

例えばM&Aアドバイザリー業務を行っているMACAP事業本部では、ロングリスト機能という、特定のワードを入れることで4,000社以上の買い手DBからマッチする買い手を抽出できるプロダクトがあります。
下記図のように「EC」というワードを入力することで、4,000社の中からEC事業が欲しい145社の買い手を誰でもリストアップすることができます

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一般的なアドバイザリーファームでは、買い手/売り手の情報は個人や部に紐づいていたり、他の人が活用できるのも他の人の営業メモや過去作成したロングリストに留まる程度かと思います。

弊社の様に一定の情報粒度を決めた上でフレームワークに落とし込み、DBを整理した上で簡単に誰でもいつでもアクセスしてリストを作ることができる会社は極めて稀だと考えています。

従前の私であればこういった作業に非効率さは感じてはいたものの、それをどうテクノロジーで解決するのか?どのようなプロダクトを作ればいいのか?という頭にすらなっていなかったと思います。

各部/各人が連携できない非効率さは所与だと考え、自分ができる範囲でオペレーションを改善して効率化を図るのが精一杯だったことでしょう。

③高速でPDCAを回して事業をドライブするスピード感

スタートアップでは何をするにもとにかく早いです。
あれをやろう、これをやろうと決めればその日から動き始めます。

当然規定や稟議フローに則った申請などは行いますが、大企業のように何度も会議を行ったり、何人もの関係者に説明したり、稟議書を書いてハンコリレーで何日もかかるといったことはありません。

報告や共有はSlackやGoogle Meetで済ませることができますし、稟議もクラウドですぐに申請/承認ができます。

一度プロジェクトやタスクが動き出せば、日次や週次、月次でどんどんPDCAを回していきます。失敗したらその反省を活かして成功するような仮説を立てればいい。予算やリソースなどの制約条件はありますが、成功するまで回し続けます。成功する見込みがなければ大幅に戦略/戦術を変えて進めます。

そのようにPDCAを回して事業をガンガン成長させていくので、半年〜1年も経てば別の会社になっていると言っても過言ではないと思います。

実際に私が入社してから3年で売上も従業員数も数倍になっていますし、来年の今頃には更に倍になっているかもしれません。

スタートアップは投資家からもそれくらいの成長スピードが求められていますし、実際に成長していかなければ競争に勝つことができません。

大企業にはないスピードや柔軟性、新しいテクノロジーやアイディアを駆使して世の中に新しい付加価値を生み出す。イノベーションを起こして業界や人々の生活を変えることができるのがスタートアップの醍醐味だと、実際に飛び込んでみて強く思います。

最後に:採用絶賛強化中です

先日10億円規模の資金調達であるシリーズCを無事クロージングし、更なる事業成長を実現するべくM&Aアドバイザー、エンジニア、デザイナー、コーポレートなど多方面で人材を募集しています!

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アドベントカレンダーもいよいよ大詰めですね!明日の記事は弊社代表の及川です!お楽しみに!!

#アドベントカレンダー2021

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