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第33回全日本アートサロン絵画大賞展

第33回全日本アートサロン絵画大賞展が2月8日に国立新美術館にて始まりました。この公募展は、「アートを愛し、描くことを楽しむ人のために。」がコンセプトです。今年は最年少2歳から、最年長97歳の方までの方から1328点の作品が応募されたそうです。

私は、2019年に初入選から今回で入選は4回目、選外は2回、入賞は一度もありませんが、毎年楽しみにしており、趣味で絵を描く毎年の目標にもなっています。

2019年第28回全日本アートサロン絵画大賞展「野良」
2020年第29回全日本アートサロン絵画大賞展「不安と期待」
2021年第30回全日本アートサロン絵画大賞展「仏壇と猫」
2024年第33回全日本アートサロン絵画大賞展「ある日森の中くまさんは嘆いた」

これも、たまたま久々に描いた絵が入選したことによるご縁な訳ですが、入選しなくても絵は描き続けていただろうし、そもそも公募展に入選しなくても絵が好きな人は日常的に当たり前に絵を描くものです。

ノートの落書きでも、メモ書きに追加した簡単なイラストでも、普段無意識に絵を描いている人は意外と多いですよね。

運動が好きな人は普段から走ったり泳いだり草野球をしたり、ジムに通ったりするし、歌が好きな人はカラオケに行かなくても鼻歌を口ずさんだりします。

好きなデザインのポストカードを額に入れて飾ったり、ポスターを壁に貼ったり、アートというものは身近にあるものです。

生命ギリギリの時は衣食住が必須ですが、身体に栄養が行き渡れば、次は生きる活力を持つために絵や音楽、スポーツなどのアートや娯楽が人間には必要で、不要不急と言って簡単に切り捨てて良いものではありません。

この公募展は、絵を描くことが日常の一部となっている様な人が当たり前に応募し、絵を鑑賞することが日常の一部となっている様な人が当たり前に観に来ています。


入賞、入選、選外、今回は応募しなかった、そういったことは一つの結果で、大して重要ではありません。

私にしても、入選した時に観にいくと、他の作品の見事さに圧倒されて、この中の僅かなスペースに自分の絵があることを申し訳なく感じることもあり、逆に選外の時に観にいくと、何故この中に自分の作品がないのかと残念に思うこともあります。

こういった矛盾を含んだ試行錯誤こそ、まさに人生そのものではないでしょうか。

絵を描くのも人生、観るのも人生、生きること自体が表現なので、この世に生きる人も動物も植物も宇宙も全てがアートでありアーティストであるとも思います。

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