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自己欺瞞、初めて姿を現す

自己欺瞞: はじめまして、私は煩悩さんからあなたをご紹介していただきました。自己欺瞞と申します。

といっても、常々、たすくさんにはお世話になっておりまして、あえて自分から出てくる必要はなかったのですが、是非名乗りあげて強力な自己欺瞞パワーを授けてやってくれと煩悩さんから言われましたので。

たすく: なんだ、自己欺瞞まで出てきたのか。煩悩だけでも手一杯なのに。

自己欺瞞: そうですね。たすくさん、あなたは煩悩さんの誘惑に負けるといつも、今日は集中できなかっただの、調子が悪い、天気が良くない、などなど、たくさん言い訳を並べて負けた理由を正当化しようとされますよね。

私はいつもその手助けをしてまいりました。そうすれば、タスク実行できなくても心の平安を保てる。いわばあなたの心の救世主でもあるわけです。

たすく: そうか、あの言い訳の数々は自己欺瞞の仕業だったのか。

自己欺瞞: ええ、まさにその通りです。たとえば、何か大事なことをやらなければならないときに、煩悩さんが「あの新しいゲームをちょっとだけ試してみない?」とささやくでしょう。
たすくさんがそれに乗ってしまうと、私は「まぁ、今日は特別な日だから少しぐらいいいじゃないか」と正当化してさしあげるのです。

たすく: それで、いつも何も進まないんだな。煩悩と自己欺瞞のタッグで来るわけだ。今度は違う。ポモドーロ戦法という手法も身につけたし、今までとは違うんだ。

自己欺瞞: そう言いますが、たすくさん、本当に大丈夫ですか?ちょっとした誘惑に負けずにいられるのでしょうか?たとえば、天気が悪い日には「今日は気分が乗らないから明日にしよう」など、その他自己欺瞞は私にまかせていただければ、心置きなく煩悩さんに負けても平気ですよ。

たすく: いや、スマホもゲームも手の届くところには置いてないし、ポモドーロ戦法もある。短時間集中して、その後に短い休憩を取ることで効率よくタスクをこなせるんだ。自己欺瞞の手助けはもういらない。

自己欺瞞: そうですか、それは残念です。でも、私はいつでもここにいますからね。困ったときにはまたお呼びください。

たすく: (心の中で)夢を叶えるために、どんな誘惑にも打ち勝ってみせるんだ。そうすれば、そもそも自己欺瞞なんて出る幕もないはずだ。

このようにして、たすくは自己欺瞞や煩悩と戦いながらも、少しずつ自分の夢に向かって進んでいくのだった。

続く


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