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たすく、煩悩、自己欺瞞タッグ攻撃に屈す

たすくはプロクラステイネーション(後回し)癖を克服すべく煩悩と自己欺瞞と戦う


煩悩
: たすくさん、こんにちは。また新しいドラマが始まったんですよ。ちょっとだけ観てみませんか?たすくさんお好きそうなドラマです。

たすく: またか、煩悩。いま忙しいんだ。今日はやるべきことがたくさんある。

たすくは目の前に積まれたタスクの山を見つめ、ため息をつく。書類やパソコンの画面が彼を取り囲む中、彼の頭にはやるべきことのリストがぐるぐると回っていた。

煩悩: そんなこと言わないで、たったの30分だけですよ。リフレッシュにもなるし、その後の作業がはかどるかもしれませんよ。

煩悩は甘い囁きで、たすくの心に小さな亀裂を入れようと試みる。たすくの心には、かすかに「少しぐらい休憩してもいいんじゃないか」という思いが浮かぶ。しかし、彼はその思いを必死に打ち消そうとする。

たすく: (ため息をつきながら)分かった、でも本当に30分だけだぞ。しかし、うまいタイミングをつかんで出てくるな。

その瞬間、自己欺瞞が再び姿を現す。

自己欺瞞: たすくさん、よくやりましたね。グッジョブ!!!少し休憩してから再開するのは大事なことですから。たったの30分ですし、それでリフレッシュできるなら大いに価値がありますよ。リフレッシュ、リフレッシュ!!

自己欺瞞の言葉は、たすくの心に響き渡る。彼は自己欺瞞の言葉に一瞬だけ心を軽くする。しかし、その背後には不安が渦巻いている。

たすく: (内心では不安を感じつつも)そうだな、30分だけなら…

たすくはソファに腰を下ろし、テレビのリモコンを手に取る。ドラマの画面が映し出され、彼は物語の世界に引き込まれていく。物語の展開に胸をときめかせながら、彼の心は次第に現実から遠ざかっていく。

しかし、その30分は次第に延び、気づけば2時間が経過していた。

たすく: なんてこった!もうこんな時間だ。今日の予定が全部崩れちゃったじゃないか。だから続き物のドラマは嫌いなんだよ。次が見たくなってしかたない。ドラマを仕込んで来るとは煩悩のやつ、よく俺をわかってるな。

自己欺瞞が再びたすくに囁きかける。

自己欺瞞: まぁ、そんな日もありますよ。今日は特別な日ですから、気にしないで。また明日から頑張ればいいんですよ。明日がんばろー!!

たすくは煩悩の誘惑、そして自己欺瞞の正当化の罠に再び屈してしまった。しかし、彼は次の日こそは違うと決意を新たにする。

たすく: (心の中で)このままではいけない。ポモドーロ戦法をしっかりと実践して、誘惑に負けないようにするんだ。

翌日、たすくはスマホやゲームを手の届かない場所に置き、ポモドーロタイマーをセットする。彼の机の上には、整然と並べられた文房具とタスクリストがあり、その準備が戦いへの意志を示している。

煩悩: おはようございます、たすくさん。今日はどうですか?少し休憩してみませんか? たすくさん好みの煩悩、ありまっせ。

煩悩の声は、たすくの心に再び忍び寄る。しかし、たすくは今日は違うと心に決めていた。

たすく: 今はだめだ。ポモドーロ戦法を実践して、集中して作業を進めるんだ。

煩悩は一旦引き下がるものの、その視線はまだたすくを追っている。

煩悩: そうですか、じゃあまた後で。

自己欺瞞も再び姿を現す。

自己欺瞞: 本当に大丈夫ですか?少しでも気分転換しないと、効率が落ちるかもしれませんよ。効率低下は作業の進行を妨げます。休憩、休憩。タスクをこなさなくても心が咎めない、良いお言葉差し上げましょうか?

たすく: いや必要ない。短時間集中して、短い休憩を取る。これで効率よくタスクをこなすんだ。

自己欺瞞の声に耳を貸さず、たすくはポモドーロタイマーをスタートさせる。タイマーのカチカチという音が、たすくの集中力を高めていく。

その日、たすくはポモドーロ戦法を使いこなし、なんとか計画通りに作業を進めることができた。煩悩と自己欺瞞の誘惑に打ち勝つたすくの姿勢は次第に強固なものとなり、毎日少しずつ成長を感じるようになった。

たすく: (心の中で)今日は誘惑には負けなかった。しかし、ポモドーロ戦法だけではまだ弱い。何か新しい戦法で立ち向かわなければ、いつも勝てるという自信がない。とにかく少しずつでも前に進んでいこう。

たすくは自分の成長を実感しつつも、さらなる工夫を考え始める。彼の戦いはまだ続く。しかし、たすくの心には、新たな決意と希望が芽生えていた。

続く

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