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Inpatient people on the roads

Driving in South Africa

日本では10年来運転する機会はなかったものの、それ以外の交通手段がないためやむを得ず、通学に車を使うことに。まずは1か月ほどトヨタスターレットをレンタルして、自宅とキャンパスをひたすら往復する練習。
日本と同じくKeep leftなのと、よく見慣れた日本車に乗ることができることが私にとってはかなり助かるものの、現地の運転マナーや道路上での暗黙のルールのようなものはやはり日本と違うところもある。

When in South Africa, do as the South Africans

まずは、運転が非常に荒いこと。普段私が出会うクラスメートや大学の関係者、レストランのスタッフなど本当に親切で優しいのだけど、運転をしている皆さんときたら、ものすごく超気が短い。おそるおそる運転する私の背後から猛烈な勢いで追ってくる車に何度となくクラクションを鳴らされ、特に朝の通勤時間の混雑具合とドライバーのイライラ感は何度運転しても慣れず、乗らないで済むものなら乗りたくないけど、時間を有効に使おうと思うと自分で運転する以外によい方法がないので頑張るしかない。

そして、信号がところどころ作動していないこと。結構な頻度で計画停電があるため交差点で真っ暗な信号機を見かけることとなり、お互いに左右をよく見て譲り合いながら交互に前進するのだけど、信号機が真っ暗なときどう対処するかまるで身についておらず、うっかり減速し忘れて、通り過ぎてしまいそうになると、また右から左からクラクションを鳴らされる。クラクションのおかげで、未然に事故を防ぐことができており、感謝しないといけない。

あとは、くるっと回りながら右折や左折をするサークル型の交差点が難しすぎる。おそらく、信号機を作る資金や信号機に供給する電力の不足を補うためにできた仕組みのよう。全体としてどの車が優先的に動くルールなのかがいまいちつかめず、また、グーグルマップを見ながら運転するのに、サークル型の交差点のどの出口から抜けるのか見極めるのがまた難しい。

大学院に通い始めた当初、日本から南アにきて車で通学していると言ったら大学の先生に「勇気があるね」と言われたのが忘れられないのだけど、確かに免許証に加えて多少勇気を出して挑む感じがするのは否めない。

とはいえ、随分前に自分の車を手放したとき、またいつか運転する機会があるといいな、と思っていたこともあり、こうしてまた運転する機会があったことに感謝しつつ、日本でもそんなに運転が得意なわけではなかったのでまさかという感じながら、初めて海外で運転をしたことはよい経験になったと思う。


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