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『言葉にできる は武器になる。』梅田 悟司・著(日本経済新聞出版社)

積ん読してた。でも今読んで、良かった。

人に何かを伝えようとするとき。あるいはブログやSNSなんかで発信するとき。同じ内容を扱ってても、相手に「響く」ときとそうでないときがある。

あるいは、企画書やレポートを通して何かをプレゼンしたり報告したりするとき。同じ内容をA41枚でキッチリ収める人もいれば、何ページにもわたって長々と説明する人もいる。忙しい中で他人が読むのに、最後まで読んでもらえるとは限らない。

こういった状況の中で、じゃあどうやったら相手に響く文章が書けるか?どうやったら内容を短く言い当てられるか?そのために、この本はある。


まず、何かに触れた時に色んなことを感じられるようになること。次に、感じたことを言葉にする訓練をすること。最後に、言葉にしたことを頭の中から外に取り出す習慣をつけること。

この3ステップを続けていけば、だんだん表現の幅が広がってくるし、そのスピードも速くなってくる、というわけだ。

こうやって内容整理するだけなら簡単なんだけど、実際にやってみると結構難しい。ふだん何気なくスルーしていることにいちいち意識を向けるわけだから、色んな物事が進まなくなる。

でも、いろんなことを「感じる」ようになると、だんだん日々の生活が彩り豊かになってくるような気がする。同じことの繰り返しでも、毎日何かしら違いがあるし、新しい発見があったりもする。自分のコンディションも分かってくる。


もしかして、これって右脳開発トレーニングに似た、いわゆる左脳開発トレーニングなのかも?と気付く。

右脳トレーニングは、いろんな物事に対して五感的なことを感じるように意識する。匂いとか手触りとか、音とか。「この音は暖かみがあるな」とか、「この肌触りはザラザラしてるな」とか、「何となくピンクっぽい色合いに感じるな」とか。

それに対して、この本はいろんな物事に対して言語的なことを感じるように意識する。五感じゃなくて言葉なんだよね。言葉を司るのは、右脳ではなく左脳だ。

こうやって文字で書いちゃうと、右脳も左脳もあまり変わんないような気がしちゃう。。表現ってやっぱり難しい。笑


ちなみに、トレーニング方法はだいたい本の真ん中くらいまで。後半はアウトプットのやり方とかが書いてあるので、他の本ですでに学んでいる人は流し読みで良いかな、と思います。


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