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40歳のおっちゃん(当時)が行く・ぶらりシアトル・バスケットの旅4

※2009年当時、mixiその他ブログなどで展開していた旅行記の復刻版です。

ポートランドでブレイザーズの勝利を見届けた後、ローズガーデンを後にして一路南へ車を走らせる私達。
ユージーンの街を過ぎ、私達が“バスケの聖地”と呼ぶUSBA(United States Basketball Academy)に到着したのは深夜1時過ぎ。
USBAでは副社長で私と同い年のブレイディ副社長が待っててくれました。
前年の広島でのJBA(Japan Basketball Academy)オールスター以来の再会です。

USBAの紹介についてはバスケ界隈の方なら皆さんご存じ。あんどうたかおさんの日記の文章がまとまっています。

>ここはブルース・オニールという元ハワイ大コーチが93年に作ったものだが、創設にあたりウィルト・チェンバレン(1ゲーム100得点で有名)がその考えに共感してくれ、多額の寄付したと聞いた。それ以外にも多くのNBA関係者が出資している。
>東京ドームの広さの約4倍の敷地に、正規のコ?トが2面取れる体育館、4面の屋外コート、トレーニングジム、プール等の運動施設に、コーチ用も含め200人近くが泊まれるロッジや食堂がある。
>ロッジには寄付した人達の名前がつけられているが、その中に、UCLAを7連勝を含む10回の優勝に導いた名匠中の名匠  John Woodenの名前もあった。
>カリーム・アブドル=ジャバーは夏のビッグマンキャンプのコーチに来たことがあり、シャックやリック・バリーを初め、多くのNBAや大学関係者が来校している。

朝7時半に起きて朝食を摂った後、午前中はその施設をブレイディの案内で散策。

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りっぱな霜柱ができてました。
やっぱ山ん中は寒いっすわ。
昨夜到着後、2時間あまりに渡ってビールを片手にバスケ談義をしていたため、かなり眠いっす。
それでも“聖地”の空気はバスケフリークの血を沸きあがらせてくれますw

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食堂にはヤオ・ミンはじめNBAのスター達の写真がたくさん飾ってありました。
今回案内役を務めてくださったTatsumiコーチは以前の渡米時、ここの食堂の卓球場でドレクスラーと卓球して遊んだ話とかも聞かせてくださいました。
なんと羨ましい。

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お昼前に名残惜しみつつもUSBAを離れ、一路ユージーンの街へ。1時間あまりの道のりです。
途中マッケンジー川の河川公園でひと休み。
川辺には「馬禁止」の表示が。
馬禁止て。

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ユージーンの街ではまずはオレゴン大学を訪問。
ワシントン大も凄かったけど、こっちもすげー
オレゴン大のアスリートチームのニックネームは“ダックス”
アヒルですね。

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その後ユージーンの街中にあるUSBAの本社を訪ねました。
ブレイディのお父さん、ブルース社長(元ハワイ大コーチ)が待っててくれており、施設を案内してくださいました。
ここにはバスケットボールのほか、テニススクールや器械体操のスクールもやっています。
朝USBAの食堂で会った中国のジュニアの選手達がテニスの合宿で練習していました。

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夕方のオレゴン大のゲームにまで少し時間があるので、映画『スタンドバイミー』のロケ地にもなったというユージーンの駅を見学に。
あっちの鉄道の駅って、ホームとか無いんですね。
この無骨さがなんともアメリカン。

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夕方近く、ブレイディから「くれぐれも応援を頼む」といわれたオレゴン大のゲームを観戦。
なんせオレゴン大ダックスは現在リーグ戦13連敗中で、チームの連敗記録を更新中なんだそうで。

伝統ある美しい体育館に、揃いTシャツの応援団、そしてブラスバンド。
NCAAのゲームを観てるんだと実感させられます。

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NBA同様、体育館のロビーではホットドッグやドーナッツ、ポップコーンなんかが売ってます。
ドリンクのカップもオレゴン大専用。
チカラの入り方が違いますよね。

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ショットクロックはご存知の通り35秒w
「崩し」のバスケが楽しめますよ。

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それにしても驚いたのは、観客のその客層。
以前Tatsumiコーチからは「アメリカの大学バスケはおじさん、おばさんたちも応援して凄い盛り上がってる」とは聞いてたんですが…

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若い奴らよりもおじさん、おばさんの方が多いじゃん…w
グリーンのコスチュームに身をまとったいい年した人たちがチアバトン振ったり、レフリーに「どこに目つけてんだ!」と叫んだりしてます。
いやはや、これは日本がかなわないはずです。
観客の見る目が肥えてるもの。

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衝撃を受けるのは編み物しながら観戦しているようなおばちゃんが、怪しいファウルコールに間髪入れずブーイングかましたことでした。
プレイがちゃんとわかってるんですよね、そんなおばちゃんでも。

ゲーム無事、オレゴン大学の14連敗で終了w
HCが“エース”役を指名したガードの選手がセルフィッシュなプレイを連発。
負けちゃう時ってこんなもんなんだろうなって内容でした。
自分がコーチだったらああする、こうすると、ゲームの感想なんかを話しながら、車は再びシアトルへ。
8時半にユージーンを出発して5時間半の長旅。
シアトル近郊、ベルビューのホテルに着いたのは午前2時でした。


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