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友達の家を探しに行った話(2)

さて、U-bahnに乗って25分ほどで目的地の駅に到着。

駅から5分ほど歩くと閑静な住宅街があらわれました。色とりどりのおしゃれな家が立ち並び、さすがドイツ…!といった感じ。
大家さんとの約束の時間までは30分ほどあったので、モモちゃんと周辺を散策しました。この辺一帯の家は全て同じ高さで、それぞれ順番に番号が付いています。近くには住民用の広いガーデンもあり、モモちゃんもなかなか気に入っている様子。どこかの家の飼い猫が寄ってきたりして、のんびり時間をつぶしました。

さて、約束時間の10分前になったので予定の家の前に到着。私たちの他に、一人日本の女性の方も部屋を見に来ていました。私達が玄関の前で待っていると、ドイツ人の男性がドアを開けて、「入って!」と言ってきました。さっそく2階の部屋に通されました。
この家は、シェアハウスのような感じで、大家さんとは一つの部屋を契約する流れのようです。ベッドに机、ヒーターなど基本的なものがそろっていました。でもまだ私物が多く残っており、大家さんの娘のものなのか、はたまた前の住民のものなのか…

大家さんは基本的な家具は備え付けだとか、隣の部屋にはインド出身の男性が住んでいるだとか基本的な説明をしました。

さて、このあたりで少し奇妙なことが...

モモちゃんは部屋探しのアプリを通して大家さんと連絡を取り合っていたのですが、約束と違うことを言ってきました。

①家賃は1カ月300€と提示していたが、実際は400€だった(ヒーターなどの使用代)

このことに関しては、よくある話かもしれません。家賃とは別に、暖房費、水道代、光熱費など…ただ、サイトに記載しておいてくれてもいいような気もします。

②その日に、ほかの2つの物件を紹介してくれる予定だったのを、「遠いから無理だ」と言ってきた

モモちゃんは、この日に同じ場所で3つの物件を回るのだと言っていました。それはメールのやり取りの中ではっきりと約束したことでした。

しかし、モモちゃんが「それでは次の部屋を見せてください」というと、大家さんは「だめだ。この部屋が気に入らないなら、ほかの部屋はもっと気に入らないだろう。この部屋が一番安全で、一番いい」と言っていました。モモちゃんが「どうして?ほかの部屋を見せてくれない理由は?」と聞くと、「ほかの部屋は危なくてうるさくて、色々問題がある。」の一点張り。しまいには「遠くにあるから行くのが大変だ」と言っていました。

そのあと私たちは訳の分からないまま私たちはキッチン、バスの説明を受け、説明が終わると最後には1畳半ほどの狭いキッチンに閉じ込められました。
閉じ込められた、というのは適切ではないかもしれません。私たちがキッチンに入ると大家さんはドアをしめ、その前に立ちはだかっていた為そう感じました。

そして彼は私たちに、「あの部屋が好きか嫌いか。どっちだ?嫌いならそれで終わりだ。」というようなことを言いました。
私たちももう一人の日本人女性も気に入らないとは言えません。モモちゃんが、「気に入ったけど、今すぐは答えられない。」というと、24時間以内に住むかどうか連絡をするように言われて私たちは一度解散しました。


③に続く

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