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コロナで、奨学金一時停止


こんにちは。まちゅです。元気です。少し、コロナで起きたことについて書きます。


**トビタテ留学japanの事務局は、状況に合わせて奨学金支給条件を改善してくれているので、現在とこの記事当時の状況は異なります。また、コロナの状況も毎日変化しているので、2020年3月中旬頃の記事としてお読みください。


3月16日。外務省が設定する、コロナのレベル2地域(不要不急の渡航はやめてください)にドイツが追加された。


この時、トビタテ留学japanの事務局はレベル2地域における留学生への奨学金支給の一時停止を告知していた。


よって私は大学を通して一時中断手続きを提出することとなり、私の公式なトビタテ生としての活動は一時中断となった。


3月分の奨学金は何とか支給されるとのことだが、この先ドイツがレベル1に下がるまで奨学金の支給は停止。**


ドイツでは1日1000人単位で感染者が増加していく中、1週間しないうちにドイツのコロナレベルはレベル3(渡航はやめてください、渡航中止勧告)に引き上げられた。あっという間に感染者数が1万人を超えた。


こんな状況で次々と世界各国のトビタテ生が帰国を余儀なくされ、日本へと帰っていく中私はドイツに残るという決断をした。


というのも、私の留学はWWOOFでの活動を軸としており、WWOOF活動中は家賃や食費の心配がいらなかったというのが大きな理由だ。


さらに、こういった状況下で農場に滞在しているというのはなんとも幸運なことだった。他者との接触はホストファミリーのみに限られ、街からも離れているため感染の確立は格段に都市に比べて低い。
また、農場での仕事は尽きることがないため、コロナ発生前とほとんど変わりない毎日を過ごした。

(あえて言うなら、ここの農場が経営していたferien wohnungenはコロナ拡大措置のために客を取ることができなくなったので、私の仕事の一つである客室清掃はなくなった。)


もちろん奨学金停止とコロナの感染拡大という漠然とした不安があった。しかし私にはどうしても今日本に帰ることが最善の選択と思えなかった。


日本に帰る道中、空港や公共交通機関などでたくさんの人とすれ違いコロナに感染するリスクと、それを日本に持ち帰るリスク。

日本に帰ったところで、水際対策による公共交通機関の利用が禁止されているため実質北海道までいけず、成田近郊のホテルに14日間滞在しなければならない。そこに支払わなければいけない新たな出費。

また、ヨーロッパ・日本間の航空チケットはかなりの額。私には一時帰国をしたところで、もう一度落ち着いたら戻ってくるという財力が無かった。

それならば、私はWWOOFで農場研修を続け、当初の予定と変わりなくこのまま留学を続けようと考えた。
大学の担当者さんとメールや電話でやりとりをして、奨学金が停止になってもこちらに残りたいという意思を伝えた。

幸いなことに、大学の担当者さんは

・私が農場に滞在しており他者との接触が最低限であること

・食料はホストファミリーによって十分に確保されていること

・水際対策によって現在の帰国は困難であること

などを踏まえて、当初レベル3での留学の中止と帰国の要請という大学の方針があったにもかかわらず、私の状況を鑑みてドイツでの滞在を許可してくれた。


本当に、大学の判断には感謝しかない。


コロナによって、状況が刻一刻と変わり、様々な対応で追われているであろう大学の留学生係さんは、私の状況を心配して忙しい中電話をしてくれて、最終的に私の状況を考慮して決断をしてくれた。


今後、コロナはどういう形で収束するのか分からない。どのくらいの期間続くのか、どのくらいの規模で拡大していくのか、私には想像がつかない。


もしかしたら帰国しなくてはならない日が来るかもしれないし、そもそも帰国することができなくなるかもしれない。


こういった状況の中、私は今自分に与えられている環境が当たり前ではないことを再確認した。


奨学金が毎月振り込まれるのは当たり前じゃなかったし、留学を続けられることは当たり前じゃなかった。


悔しい思いをしながら一時帰国を選んだ人をたくさん知っている。私は、時間の許す限り私だけの留学を楽しみたいと思っている。1日1日を当たり前だと思わずに、大切に過ごしていきたい。

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