個人型確定拠出年金(ideco)はかなりお得!

確定拠出年金(ideco)とは個人で運用できる年金制度です。

日本の公的年金はサラリーマンでは、国民年金、厚生年金などがあり、自営業者やフリーランスの方が加入する国民年金基金があります。

サラリーマンだとさらに企業年金制度があり、3段階の年金制度で老後に備える仕組みがそろっています。

個人型確定拠出年金(ideco)は個人で運用して老後に備えることが出来る年金制度になります。

少し前のニュースで老後に2千万円足りなくなるという報道があったように、今の年金制度だけでは将来のお金が足りなくなる可能性があり、その部分を個人個人が備えなければならな時代がやってきています。

個人型確定拠出年金(ideco)は老後に備えるための年金制度であるため、原則60歳までは解約することができません。その変わり、かなりお得な税制優遇を受けることが出来ます。

■確定拠出年金(ideco)の税制優遇メリット

(1)自分で拠出する場合、掛金は全額所得控除となり、所得税と住民税の負担が軽減される
(2)利息・配当・売却益などの運用益は全額非課税
(3)年金または一時金を受取るときも各種控除が適用される

(1)は確定拠出年金を始めてすぐに受けられる税制優遇になります。

課税所得195~330万円以下(年収400万円くらい)だと、所得税が掛金の10%が控除され、さらに住民税10%(一律)が控除されます。

月額12,000円を掛金にしていると、一年間で144,000円となり、所得税、住民全の節税効果としては、所得税10%、住民税10%の合計20%で28,800円お得になります。

仮に銀行などで、定期積立を毎月12,000円している人と比べると、税制優遇が受けられ一年間で28,800円もお得ということになります。

同じ金額を銀行で積立をしている人と比べると、一年間で28,800円も変わってくるなんてかなり大きな差ですね!これが10年、20年となれば差はかなり大きくなってきています。

60歳まではお金を下ろしたり、解約することが出来ないという条件はありますが、将来のために銀行などに積立を考えている人や、実際にやっている人からすれば、利用しないのがもったいないと思います。

確定拠出年金(ideco)はどのように資金を運用していくかというと、投資信託での運用になります。

投資信託とは、投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する金融商品になります。

一般的に、

・株式 → 高リスク・高リターン

・債権 → 低リスク・低リターン

になります。

運用の専門家がまとめた資金を運用してくれるので、購入者はどの投資信託が良いか選べば、あとは月々積み立てていくだけで、専門家が運用してくれるので、極端に言えばほったらかしで大丈夫です。

専門家におまかせするので、投資信託では信託報酬という手数料が掛かってきます。信託報酬は毎月積み立てる掛金の中から支払われるので安く抑えられている商品を選ぶことをオススメします。

信託報酬は0.2%以下のものを選んだ方が良いとされており、投資信託を選ぶ際に、ここは気をつけて選んだ方が良いです。

インデックスファンドなどと呼ばれている商品は、商品の仕組みがシンプルに出来ているため、信託報酬が安く抑えられていますので、選ぶときの参考にしてみてください。

投資信託や株式投資などをやったことが無く、不安だという人は、リスクの少ない債券や、銀行への積立と同じように預金出来る商品も選択が出来ますので、まずはそういう商品を選び確定拠出年金(ideco)を初めてみてもいいかもしれません。

それだけでも、先ほど書いた税制優遇が受けられ、年間、掛金の20%、所得税と住民税が控除されるので、一日でも早く始めることをオススメします。

確定拠出年金(ideco)は、今までの公的年金だけでは足りなくなってしまうことが分かってきてしまい、個人個人で老後の資金を貯めておきましょう、という制度なので、その分税制優遇を大きく得られる大変お得な仕組みになっています。

税制優遇を受けながらコツコツと貯めていくために大変お得な制度ですので、これを機にぜひ検討してみてください!

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