「涸れた湖底」
詩人宣言LIV
現代詩手帖という詩専門誌に載る投稿作品
どの詩も 賢しらに見えて
最後まで読むことができない
広辞苑をひっくり返して探してきたような
意味がすぐにわからない
言葉
改行なしに延々と続く文字の羅列
それは
言葉のサラダだ
読むのは苦行だ
選者が1年に1度の交代で
自分の作品も
ひょっとして…日の目を見るか
と久々に投稿
期待はあっさり打ち砕かれ
かすりもしなかった
何が悪いのやら
どこが評価されないのか
ぼくの詩を
読んでよんで
と
承認してください
との
さもしい気持ちが見透かされているのか
うーむ うーむ
と
立ち読みしていた雑誌を閉じて
今月もまた書棚に戻す
今
以前ほど言葉があふれ
湧き出てくるような感覚がない
涸れた湖底で
水たまりを探すような気分
乾いた泥の割れ目には
何も落ちていない
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