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【映画評詩】「ママがやさしいとは限らない」

坊はずっと探していた
やさしい 甘いママ
自分を 百パーセント受け入れてくれる女性

おかあさんと坊
ずっとずっと甘い夢をみていたいのに
この世は 現実は
冷たく厳しいのだ

坊は年をとり 母も年をとり
大人になった坊は
母に背を向けたことに後悔する

あとは夢の中で遊ぶだけ
ベッドに入り
夢の中を漂う
そこだけは百パーセント
坊の ぼくの心は自由なのだ

年をとったぼくは
小さな
あなたに手を引かれるような子供になり
もう一度 抱いてほしい
そう願っている
でも
どこにもあなたはいない
心の中にだけ いる

ぼくは生きているのだから
今も あしたも
まだまだ地獄をめぐっていかねばならない

夢の世界に 自由と平安が――ある

eiga.comレビュー

「ボーはおそれている」 公式HP


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