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「ああ…カン違い映画」

このクソ映画っ!

捨てゼリフを吐くにも吐けず
よろよろと映画館の席を立って外に出た

新聞社が舞台の映画
ぼくは
世界的な新聞・マスコミ離れの影響で廃刊を余儀なくされる新聞が
最後にライター 編集者らが意地を見せ 総力で取材にあたった結果
廃刊するな と読者の熱いエールを得ながらも いさぎよく終末を迎える…
なんていうストーリーを思い描いた
マスコミで働いてきた者として
そんなシンパシーを持ち 一度で覚えられぬ題名の映画を見た

かつて職業的に映画を見て 批評を何本も書いてきた
クソ映画でも それなりの見どころを入れ込み 
クソ映画―
との感情にフタをし 商業マスコミとしてバランスをとった
とっくの昔に映画評 紹介を書く仕事から離れ
今は自由に映画評サイトに感想を書いている

さて
この映画 本当の筋書きは
フランスの架空の街アンニュイに編集部を置く新聞が廃刊することになり
最終号に掲載される記事内容と共に編集長が存命だった時の編集部の様子を加え
大きく4つのエピソードに分けてオムニバス的に コミカルかつシュールに描いていく
というものである

だがしかし
コミカルかつシュール 小粋っていうテーストが全編に漂い
映画評サイトでは 映画通気取りの素人が
「見ているだけで笑顔になる 触れてるだけで幸せになる」
などと 幼稚な駄文でヨイショする

本当のぼくの感想は
「これって面白いって言わないといけない映画なんだろうか」
「あの映画クソだったと言ったら白眼視されるのか」―などと最後まで思っていた

一つだけ収穫があった
作中 見事なヌード ヘアヌードをさらしているレア・セドゥ
初めて知ったフランス女優
アッパレな演者魂に感服
調べると 彼女はかなりの富豪の血筋

日本にはこんな女優は まず いない
それだけは見ておいても よかろう

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊

2/10フレンチディスパッチ場面

レビュー


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