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【心境詩】「あすから七月」

1年がちょうど半分
あすから折り返し
マラソンなら20キロちょっと走ったところ―

だが
人生に折り返しはないのだ
行きっぱなし
生きっぱなし
10歳の少年も
20歳の青年も
63歳のオッチャンも
きょうが あすが
折り返しではない
すべての人にとって
そこで終わりかも知れず

いつまでも
終わりのない人生
などと思うかも知れず

ぼくにとっては
折り返しは確かにとうに過ぎており
残りが今まで生きたよりずっと少ない
それだけは確かなこと
忘れないで

隅田川の上
空は きょうもどんより

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