こどもの居場所をつくる

コロナが広がった2月、こどもたちはずっと家の中にいました。
学校はオンライン授業になり、一人一台ずつタブレットを渡され、
そこから先生の授業を受けています。
親もいろいろと教えてもらい、ログインの方法を聞いたりして、
授業の最中も近くで待機していて様子を伺っていました。
それなりに楽しそうな子ども達。
画面にはそれぞれのお家のバックが写っていて、
好き勝手にしゃべるこどもを先生が注意していたりします。
勝手に喋らないで!何かあるときは挙手!
手をあげるときは挙手ボタンを押す決まりです。
小学生はオンラインでもざわざわ落ち着きません。
こういう様子をみることができるのはオンラインのおかげです。

まる福ではずっとこどもを気にしています。
外で遊ぶことができなくて運動不足になる子ども。
友達とオンラインゲームの約束をして待ち合わせる子ども。
画面に映る先生になかなか質問できない子ども。
昔とはちがった大問題がたくさんある気がします。

このあたりの子供達は結構忙しいです。
学校が終わったら、学童にいって遊んで親の帰りを待ちます。
帰ったら宿題、塾がある日は夜遅く帰ります。
むかしはこんなだったっけなあと思い出してみても、
今の子供達は忙しすぎます。

ほうっておいても勝手に子供は育つなんて言いますが、
昔なら地域のこどもや大人達に守られていたので成り立っていたのが
いまでは外に出たらだれも知らない、ましてや攻撃してくる
大人すらいる世界になっています。
貧困や家庭内不和で家にいられない子達の居場所が
どこかに必要じゃないだろうかと思いながら。

先日、まる福にかかわってくれている方とお会いした際に、
こどものころにそういう居場所のような塾に通っていたと
いう経験を話してくれました。
勉強しにいっていたと言うよりは、
親に話せないことをそこでなら話せたり、
自分が好きなことをやらせてもらえたり(その人は絵を描くことでした)
とても楽しかったと言っていました。

自分が親の世代でも感じることですが、
今は親と子供が友達のような関係になっていて、
少し近すぎるような気がします。
成長して親離れする際にも、今から適度な距離を取っているほうが
こどもにとっていい気がしています。
学校でも家でもない居場所が必要な気がするのです。

つくりたいのは、勉強だけする場所でもなく、
ひたすら遊ぶだけのところでもなく、
なんとか楽しい居場所です。
大人でもだれでも意見を交換したり深い話をしたりして、
それこそ生きるために必要なことが得られる。

小さいながらも何か体験できる
テーマパークのような場所がつくれないだろうかと
妄想しています。
実は少しずつスタートしていますので
皆さんもアイデアがあればぜひ教えてください。

では。

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