見出し画像

HPVワクチン接種の話

こんにちは、まる福のカンノです。
今日はワクチンのお話をしたいと思います。新型コロナウイルスに対抗するワクチンが世間を賑わせていますが、ここでは中学生の女子に打ってほしいワクチンについてご紹介します。

皆さん、ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンをご存知でしょうか。
日本で毎年1万人の女性が新たにかかっているウイルスで、子宮頸癌のため毎年2800人が亡くなっています。20-40歳台の若い人が大部分で、主な感染経路は性交渉です。ワクチンを打てば、がんを9割程度予防できるとされています。残念ながら、接種後に出た多彩な症状のため久しく国の推奨がなくなってしまっているワクチンです。今でも申請すれば無料で受けられる定期接種として継続されています。

基本スケジュールは、小学校6年生から高校1年までの女子に対して、計3回の接種を行います。副作用は、赤く腫れるなどの軽い副作用はありますが、問題となった接種後に起こった重い症状の大半がワクチンが原因となったものではないと最終の研究結果が出ています。日本以外の国では同年代の男子にも接種が始まり、性交渉による感染の確率が低下しています。

昨年来の新型コロナウイルスの影響で、荒川区では接種期限が延長され、さらに再延長、再再延長となっており、この春、高校2年になる女子の場合でも、3月中なら間に合う計算です(2020年3月末で接種期限が来た方)。
ぜひ、今のうちに区に問い合わせて予診票を取り寄せていただければ、まだ間に合います。世界ではこのワクチンのおかげで子宮頸癌の発生率がかなり減少していますが、残念ながら日本はそうなっていません。ぜひ意識を高めて接種率を上げていきましょう。

くわしくはこちらのサイトをごらんください

https://www.vaccine4all.jp/

よろしくお願いします!

まる福ホームクリニック
菅野

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?