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「でんき予報」今年は?

毎日、熱中症アラートがスマホに届く。暑さ指数(※WBGT)が31になると危険とされている(単位が℃だが、気温とは違う)。
環境省などのサイトを見ると、昼夜に関わらずエアコンを利用して外出はできるだけ控えようというような注意が書かれている。

ところで、去年は6月末に急に気温が上がって、電力使用量が増え、余裕がなくなるということで「電力需給ひっ迫注意報」が発令されて電気の使用を控えるようにと呼び掛けられていた。
今年は注意報は出ていないようだが、東京電力パワーグリッドのウェブサイトを見ると、今年もでんき予報として毎日電力の状況が発表されているので比較してみた。


去年と今年

〇 去年の6/27(月)~7/1(金)の5日間で、東京の気温は、35.1℃~37℃。

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・ピーク時電力使用量は、5238万KW~5546万KW
・ピーク時電力供給量は、5630万KW~6073万KW
・ピーク時使用率は、90~93%だった。
(92%以上が厳しい、97%以上が非常に厳しい) 
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〇 今年の7/24(月)~28(金)の5日間で、東京の気温は、35.7℃~37.7℃。

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・ピーク時電力使用量は、4857万KW~5432万KW
・ピーク時電力供給量は、6105万KW~6266万KW
・ピーク時使用率は、79~87%だった。
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2022年6月最大電力実績カレンダー
2022年7月最大電力実績カレンダー


2023年7月最大電力実績カレンダー

2022年月別はここから選択https://www.tepco.co.jp/forecast/html/calendar2022-j.html

2023年7月はこちらから
https://www.tepco.co.jp/forecast/html/calendar-j.html?month=7


確かに、去年は6月に急に気温が上がったので、電力も体力も準備ができていなかったということもあると思われるが、その後7月8月とピーク時使用率が90%を超える日があり、使用量が5000万KWを超えていた。 

今年は、7月になって35℃を超える日が13日もあったが、ピーク時使用率は気温が33.9℃の7/19(水)の91%が最高で90%を超えたのは1日だけだった。供給力が上がって、使用量が下がっているということのようだ。

 

この1年間で

どんな取り組みがされているんだろう。


これは節電意識が高まっているのだろうか。
電気代高騰の影響なのだろうか。
供給力がなぜ上がっているのだろうか。
電源構成比率、地域を超えた送電網などの様子をもっと知らせて欲しいなと思う。特に再生可能エネルギーの状況を伝えて欲しい。

さらに、今後5年10年単位での方向などもハッキリと示して欲しい。あまり期待できないような方向かもしれないが、ハッキリと示してその上で議論を進めていくのが良いのではないか。
メディアと言われている新聞やテレビがちゃんと自分たちの役割を果たして欲しい。

資源エネルギー庁


と、思ったので遅ればせながら資源エネルギー庁のサイトを見たところ、6月9日付けで「2023年度夏季の電力需給対策」を発表していた。
https://www.meti.go.jp/press/2023/06/20230609009/20230609009-2.pdf

この対策では、今年の夏は、
「追加的な供給力対策を講じてもなお、東京エリアでは7月の予備率は3.1%と非常に厳しい見通し。」
と、書かれている。予備率3.1%ということは、96.9%になりそうと言っているが、7月は91%で収まった。(ホッ!)

私の不勉強もあると思われるが、こうした数字が一般に伝わってきていないと感じる。

根本的議論


幸い、今年はまだひっ迫していないので、こういう時にしっかりと根本的な議論をしたらよいのではないか。
この資源エネルギー庁の今年の対策の最後に、
・予備電源の確保
・燃料の調達
・揚水発電、蓄電池などの活用
・地域間連系線の整備
というようなことが挙げられている。このあたりがどうなっているのか知りたいし、社会での議論が必要だと思う。


我が家の状況は、


幸い我が家はありがたいことに、太陽光発電システムと蓄電池の組み合わせが毎日しっかりと稼働してくれていて、電気代はほとんどかからずに快適にエアコンを使用して、あまった電気をわずかながら販売もできている。

良い出会いからこのシステムを導入することができたが、もっと広く普及して欲しいと願っている。この先10年間で支払う光熱費を先払いしていると考えると決して高いものではないと思う。特に今年からエコキュートの時間設定を変更したので支払う電気代が極端に減って助かっている
 

※暑さ指数(WBGT(湿球黒球温度):Wet Bulb Globe Temperature)は、熱中症を予防することを目的として1954年にアメリカで提案された指標です。 単位は気温と同じ摂氏度(℃)で示されますが、その値は気温とは異なります。 暑さ指数(WBGT)は人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい ①湿度、 ②日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境、 ③気温の3つを取り入れた指標です。 なお、当サイトにおいては気温との混同を避けるため、暑さ指数(WBGT)について単位の摂氏度(℃)を省略して記載しています。(環境省サイトから)

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