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私の芝居日記 8号 「娼婦・奈津子」

下北沢の小劇場
久しぶりに下北沢で芝居を見てきました。「ザ・スズナリ」は下北沢駅から徒歩5分。100席の小さな劇場です。舞台と客席が一体となる狭さがいいです。狭い外階段を登ると劇場入口。風情のある劇場です。
20年くらい前に下北沢で見た「深川安楽亭」(青年座)は今でも記憶に残っています。とても小さな劇場で役者の息遣いまで聞こえてきそうだった。50席ぐらいのすごく狭い劇場だったと記憶していましたが、調べてみると今回と同じ「ザ・スズナリ」。人の記憶は当てにならない。山路和弘の色気と山本龍二のこれぞ時代劇という顔と姿と声。良かったな。
蛇足ですがこの芝居を観て、作家山本周五郎にハマりました。

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「娼婦・奈津子」(新宿梁山泊)
作:趙博
演出:金守珍
出演:広島光、趙博、佐藤正行、島本和人、蜂谷眞未、八代定治、のぐち和美、ジャン・裕一、えびねひさよ、神谷沙奈美、松永健資、二條正士、諸治蘭
日時:2021年9月20日(月/祝日) 千秋楽 午後2時~3時30分 
会場:ザ・スズナリ(東京下北沢)

裕福な家で育った連れ子の奈津子。今は高級娼婦。一方的に思いを寄せてくる常連客に暴力を振るわれて、殺してしまう。その奈津子を裁く法廷で奈津子とその家族をめぐる秘密が暴かれていく。
暴力的で狂気をはらむ主人公の奈津子、女形が演じる悲しい母親、人間離れしたロボットのような半裸のストリッパー、奇妙な病院スタッフ、艶めかしい肉体美の男客、熊みたいな大学教授。個性豊かな登場人物たちが繰り広げるエネルギッシュで楽しいお芝居。作品のために結成された役者達のバンド演奏も芝居を引きたてる。
役者がみんな演じることを楽しんでいる様が伝わってくる。女形で母親役を演じたのぐち和美が気にかかった。女形だから表現できる、伝わってくる「生身の女」。

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(上の写真に奇妙な病院スタッフ、艶めかしい肉体美の男客、熊みたいな大学教授が写っています。)

舞台が始まる前の「前説」がとても秀逸で拍手してしまいました。
カーテンコール撮影可となったので舞台写真を掲載しました。

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では、またお会いしましょう。さようなら。

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