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年金は無いほうがいい?

あれこれ言われている年金ですが無いほうがいいでしょうか?

私はあったほうがいいと思います。

なぜならそれだけお金をためる確実な自信がないからです。

老齢基礎年金を例にして考えてみましょう。現在の国民年金の保険料は16,540円/月ですが、年金加入義務期間である20歳から60歳までの40年間、保険料を支払ったとします。

16,540円(令和2年度)×12ヵ月×40年=7,939,200円

老齢基礎年金の満額は781,700円(令和2年度)

7,939,200円÷781,700円=10.15年

つまり国民年金は10年間受給するれば支払った額の金額を受け取ることになります。

老齢基礎年金は65歳から受給開始ですので75歳で収支は同じ計算になります。(ここでは保険料の上昇や年金額のスライド調整は考慮していません)

老齢基礎年金は終身です。仮に65歳から受け取り85歳で亡くなったとします。

781,700円/年×20年間=15,634,000円 となります。(くどいですがここではスライドによる年金額の改定は考慮していません)

厚生年金がある場合はさらに加算されます。

やはり年金はあったほうが良いと思います。

少子高齢化が進むなか、保険料を支払う世代が少なくなっていきます。社会保障料は増加の一途をたどり、どのように制度を存続させるのか大きな課題です。

保険料を増やして給付を削る、このようなことがないように何らかの施策が必要です。

年金制度の歴史は浅く、戦前は年金はありませんでした。現在でも年金制度がない国のほうが多いのではないでしょうか。

これから年金制度をどう整備していくか、世界的な大きな課題だと言ってもいいでしょう。

年金という知恵をつくった人間が、今後どのような考えのもとに最高の結論をだすのか、私たちも意識していきたいと思います。


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