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【カオスシンクロ】白と黒の可能性

どうも、ギンノです。
みなさんは【カオス】と名の付いたカード群を知っていますか?
カオスソルジャー、カオスエンペラードラゴン、カオスソーサラー……
遊戯王の歴史の中にはそんなとてつもないパワーを誇るカオスと名の付いたカード達が、幾度となく活躍してきました。
そしてその中に、見目麗しいカオスの名を持つあのお方が現れたのです。

《カオス・ゴッデス-混沌の女神-》

なんて美しく、そして扱いにくいんだ…

2010年、ザ・シャイニング・ダークネスと言う名前までカオスチックなパックに突如としてシンクロモンスターのカオスが現れました。
今までカオス効果モンスター達は召喚条件に墓地の光と闇のモンスターをコストに必要とし、強力な効果を持っていました。
それを表すようにシンクロ素材は重く、更に効果も光と闇のカオスを表す形で表現されており、イラストも相まって美しいカードです。
数多の決闘者達を虜にし、その扱いづらい召喚条件や効果を何とかしようと切磋琢磨する中、なんと【シンクロを中心にしたカオス】に新規で直接的な強化がもたらされたのです。

PHOTON HYPERNOVA

2022年、『PHOTON HYPERNOVA』にて8枚もの強化を貰いました。
かなり質はまちまちですが、明確なフィニッシャーが貰えたのは大きいです。

1.《カオス・ウィッチ-混沌の魔女-》

お若い頃でしょうか。この頃から美人系だったのですね。

魔法使い族・☆4・闇属性・1,500/1,500と恵まれたステータスとイラストを持ちます。
場からリリースして闇のトークンを2体作る効果と、
手札か墓地から除外された場合に光のチューナーのトークン2体を作る2つの効果を持ちます。
ですが、そこはかの女神様の性能を思わせる一筋縄ではいかない難しい縛りが存在するのです。
まず、①と②の効果は1ターンでどちらか1つしか使用できません。
1ターンで4体のトークンを作ることができないのです。
更に、この効果を使用する場合は『使用する前にも後にも光か闇のシンクロモンスターしか出せない』縛りが付くのです。
リンクモンスターや他の属性のモンスターをEXデッキから特殊召喚したターンは、カオスウィッチの効果を発動する事ができません。
ただでさえこのカードの効果を発動するために、召喚権もしくは他のカードを使わなければ効果を使えないのにこの縛りはあまりにも厳しいです。

2.《カオス・ミラージュ・ドラゴン》

唐突な幻竜からカオスが来ました。
起動効果で除外から光or闇を効果無効で帰還させ、以後EXを縛る効果と、シンクロ素材になった場合にこのカード以外の素材の数だけ相手のカードを対象に取り除外する効果の2つを持ちます。
予め除外を作っておく必要はありますが今回の新規の中ではかなりパワーの高いカードです。
高い捲り能力と1枚から高レベルシンクロを作る事が出来ますが、完全な初動にはならないのでフル投入にはならなさそうです。


3.《混沌核》&《混沌殻》 

《混沌球体》が展開した姿。レベルが何故か合いません

こちらは恐らく《混沌球体》の外側と中身ですね。
特殊召喚モンスターであり、完全なペアの効果をしています。
カードの効果でのみ特殊召喚でき通常召喚できないルール効果、自分と逆の属性を手札or墓地から除外し手札から特殊召喚しEXデッキを縛る効果、特殊召喚した場合に相方を除外から特殊召喚する効果、フィールドを離れると除外される効果の4つを持ちます。
フルパワーで扱う為には手札か墓地に相方を必要とし、かなり要求値は高いです。
何故か《混沌領域》で《核》をサーチできません。
微妙に使い勝手が悪いんですよね……


4.《メンタル・チューナー》

お次はサイキック族から。一応汎用なのでカオスの名を持ちません。
光or闇を手札or墓地から除外し、自身のレベルを上げるか下げる効果と、除外されている光or闇を墓地に戻し自身のレベルを上げるか下げる効果の2つを持ちます。
☆3なので緊急テレポートに対応しており、すぐに除外を作るので初動としてピッタリですが、前述の《カオス・ミラージュ・ドラゴン》と召喚権を食い合うのが難しいです。


5.《混沌変幻》 

女神様の必殺技でしょうか。

除外されているの『光チューナー』と『☆8以下の闇モンスター』を墓地に戻し、その合計のレベルと同じレベルの光or闇シンクロモンスターをEXから特殊召喚する罠カードです。
必殺技カードに相応しく、素材を無視して強力な光or闇のシンクロモンスターを特殊召喚できます。
《BF-フルアーマード・ウィング》や《花札衛-五光-》を特殊召喚出来るので非常に強力ですが、シンクロ召喚扱いでは無い為『シンクロ召喚でしか特殊召喚出来ない』縛りは無視出来ず、また蘇生制限も満たしません。
サーチの効かない罠カードなので、1枚ぐらいに抑えて引けたらラッキー程度にするのが良さそうです。

6.《カオス・デーモン-混沌の魔神-》

遂に出た女神様の相方!

女神様と同じステータスを持ち、闇属性で素材が1体分軽くなりました。
このターン中にカードが除外されていれば攻撃力が2,000上がる永続効果、相手モンスター全てに1回ずつ戦闘でき戦闘破壊したモンスターを全て除外する永続効果、相手によって場を離れた場合、同名以外の《カオス》シンクロモンスターをEXから特殊召喚する効果の3つを持ちます。
味方を蘇生する女神様と打って変わって、かなり攻撃的な能力を持っています。
自身の効果のみで4,500の攻撃力と、全体攻撃を持つのでそう易々と戦闘で負けることはありません。
現代では重たいシンクロ素材だからこそ許された、カオスシンクロの正真正銘エースアタッカーです。
3つめの後続を呼べる効果がシンクロ召喚扱いで無いのは少し残念ですが、女神様を呼んで魔神を蘇らせましょう。

7.《カオス・ビースト-混沌の魔獣-》

女神様の背景に居た白と黒の生き物でしょうか。

こちらは魔神様と同じ召喚条件を持ち、☆6です。
このターン中にカードが除外されている場合に攻撃力が1,000アップする永続効果、除外されている光or闇を手札に回収する起動効果、墓地へ送られたターンには使えませんが墓地から光と闇を除外し自己蘇生する3つの効果を持ちます。
☆6シンクロモンスターとしては破格の性能を誇ります。
素材の関係上ほぼ確実に出たターンには攻撃力3,000が保証され、除外からの回収も行えます。
更に自己蘇生するカードの中では非常に珍しく、使った後に除外されません。
かなりサイクルを意識したスタミナのあるカードデザインな為、カオスシンクロ以外でも活用の余地が十分にあります。

【カオスシンクロ】のレシピ

ニューロンでデッキ名を検索して頂ければ、
同じものを閲覧頂けます。

そして上記の新規カード達を活用する為に作ったデッキがこちらになります(2022年10月まで。)
2023年1月現在では【ティアラメンツ】【深淵の獣(ビーステッド)】カード達が厳しい規制を受けた為、改修を余儀なくされています。
ティアラメンツのカードを使い、大量に墓地を肥やし《混沌核》や《マグナムート》のコストにして行きます。
ですが、後攻ではターン1制限のあるカード達が展開を強く制限し、先攻では前述している通りカオスの新規カード達は『光と闇のシンクロモンスター』しか扱えなくなる為、妨害が非常に作りにくく、また強固な耐性もない為に昨今のフリーデュエル環境でも戦うのは厳しいと感じました。
そして以上の問題点を受け、以下のレシピに変更致しました。

こちらもニューロンで公開しています。
2023年1月リミットレギュレーション対応。

上述したPHOTON HYPERNOVAの新規カード群のメインデッキのカードは非常に縛りや召喚条件が厳しく、正直昨今のフリーデュエル環境でも追い付けないので全て削除しました。
メインのギミックを効果にターン1が無い光属性の【魔轟神】と、その魔轟神の墓地を使える闇属性の【深淵の獣(ビーステッド)】に変更し、事故が少なくカオスの縛りも付かない形にしています。
カオスのギミックを軸に添えた前述のデッキでは《混沌魔龍 カオス・ルーラー》を出しただけで展開が続かなくなる程パワーが足りず、お世辞にも11期のカードパワーには着いて行けませんでした。
【魔轟神】は10年以上前の古いカード群ではありますが、持ち前のドローと展開力でガンガンシンクロモンスターを特殊召喚できます。
そこに【深淵の獣】を添えれば高レベルモンスターも沢山シンクロ召喚出来るので、妨害を作ったり、妨害を貫通する事も得意になります。
今回のレシピではフリーデュエルを想定していますので、先攻で作る妨害は最大で2つまでで考えています。
EXデッキのパワーは相当抑えてありますので、お好きなようにカスタマイズしてみてください。
そして2022年12月24日、『SECRET UTILITY BOX』で大きくカオスは強化される事になります。

今までドッペルウォリアー+☆2チューナーでこのコンボは成立していましたが、この《アサルト・シンクロン》の登場によりドッペルウォリアーを通常召喚しても女神様に繋げられるようになりました。
また、アサルトシンクロンの2つめの効果で、自己蘇生した後に除外されるカオスルーラーを再びフィールドに特殊召喚出来る為、非常に相性が良いです。

更に『CYBERSTORM ACCESS』で光と闇のシンクロモンスターが沢山登場します。
どれも有能なので要チェックです。

CYBERSTORM ACCESS

1.《マナドゥム・プライムハート》


シンクロ・効果モンスター 星10/光属性/天使族/攻3000/守3000 チューナー1体以上+光属性モンスター1体 (1):このカードは、このカードのS素材としたチューナーの数まで1度のバトルフェイズ中に攻撃できる。 (2):「マナドゥム」チューナーを素材としてS召喚したこのカードは、相手の効果の対象にならない。 (3):S召喚した表側表示のこのカードが相手によってフィールドから離れた場合に発動できる。 自分の墓地のモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、 「ヴィサス=スタフロスト」または攻撃力1500/守備力2100のモンスター1体を選んで特殊召喚する。

かなり汎用として見ると地味なカードですが、チューナー同士でもシンクロでき、連撃と後続確保が出来るのが魅力です。

2.《深淵の神獣ディス・パテル》

闇☆10シンクロで、起動効果で除外されている光or闇を帰還させる効果、相手がモンスター効果を発動した時に除外されている光or闇をデッキに戻し、相手を戻せば無効、自分を戻せば破壊します。
非チューナー側にドラゴンの素材を要求されますが、そちらはカオスルーラーや深淵の獣が使い易いので問題無いでしょう。
光と闇のシンクロで妨害を作れるカードは少ないので、こちらのカードの効果は非常に貴重な存在です。
また除外されている光or闇を毎ターン帰還させるので、継戦能力にも長けています。

3.《赫聖の妖騎士》

こちらは☆12の光シンクロ。
素材に縛りはありませんがレベルが高いです。
お互いのEXデッキからカードが離れた場合に自分の全てのモンスターの打点を500パンプし、その後フィールドのカードを選んで効果を無効にする効果と、墓地へ送られたエンドフェイズに手札orデッキから攻守の数値が同じ魔法使い・光属性のモンスターを特殊召喚する2つの効果を持ちます。
こちらも光と闇のシンクロモンスターでの貴重な妨害ですが、☆12と非常に高いレベルを持つ割に控えめなステータスで、1つめの効果を使っても3,000止まりと昨今では突破され易いと思います。
他のカードも合わせて盤面に並べると良いと思います。

3.《カオス・アンヘル-混沌の双翼-》

《崇光なる宣告者》のカオス化?!

こちらは☆10闇属性のシンクロモンスター。
シンクロする際にフィールドの光or闇をチューナーとして扱うルール効果、特殊召喚した場合にフィールドのカードを対象に取り除外する効果、シンクロ素材によって耐性を得る3つの効果を持ちます。
チューナーが居なくてもシンクロでき、非常に出しやすく打点も高い為、後攻の捲りにピッタリです。
更に光を素材にした時は自分のシンクロモンスター全員にモンスター効果耐性、闇を素材にした時は自分のモンスター全員に戦闘破壊耐性を付与出来るので、先攻での置物としてもかなり信頼度が高いです。

まだまだカオスの進化は止まらない

ここまで色々書きましたがカオスの進化は終わりません。
光と闇にカードが増えれば、それは強化なのです。
正直PHOTON HYPERNOVAでの強化はかなりガッカリでしたが、シンクロモンスターの性能は折り紙付きなので考察の余地アリです。
皆さんも是非シンクロが織り成すカオスの世界を楽しんでください。

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