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スプーン食べから手づかみ食べに逆もどりした息子に成長を感じたはなし

2021年に入ってから、新年ということでいきなりやる気が出たのか、息子がどんどんスプーン食べを始めて、最近ではとろみのないスープでも一人で(多少こぼしながらも)食べられるようになった。

あっという間に上手になったなぁと思っていたら、数日前から、今後はスープの中身を手づかみで食べるようになってしまった。

もともとつかみ食べの頃は、スープはスプーンで私があげたり、一緒にスプーンで食べていて、手を入れることはなかったのに。


スプーン飽きたのかなとか、食事の途中からスプーン操作に疲れてくるのかなとか、いろいろ考えてはみたものの、結局よくわからない。ごはんはスプーンで食べる。

どうしても手掴みで食べたがるし、原因はよく分からないけれど、どうしても手づかみしたいようなので、彼の好きなようにしてもらおうとただ見守っておくことにした。


そんなある日、息子がスープの中の角切りにんじんを取り上げて、「しかく!」と言った。

最近ものの形や色、身の回りの数字に興味が出てきて、黄色とか四角とか、見つけたものをたくさん教えてくれる(たまに間違っているのもかわいい)。

にんじんを角切りにしたのは私だけど、それが四角だなとか、だいだい色だなとか、そういう視点はすっかりなくなっていたので、ハッとさせられた。


そしてそこに息子のちょっとした成長を感じた。とにかくスプーンを使って食べることで精一杯だったところに、余裕が出てきて、改めて自分が食べているものは一体どんなものなのか、興味が出てきたのかもしれない。触って、形をみて、いろいろ確かめたいのかもしれない。

もちろん、スプーンに飽きたとか、ちょっと休憩したいとか、理由は他にあるのかもしれないし、理由というほどの理由なんてなくて、ただの気分なのかもしれない。

けれど、毎日の食事の中にも、色やかたちがあふれているんだなと改めて気付かされて、そういうものに興味津々な息子にとっては目の前のもの全てがワクワクの対象なんだなと思った。それってすごくいいなと思う。

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