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2)machimin2は閉める

3年前のちょうど今頃、machimin1には人や活動が増えすぎてぐちゃぐちゃになってきました。流山駅とは全く違うエリアに空き家を探していたところ、良い大家さんを紹介頂きました。

当時machiminは、テレビや新聞にたくさん取材されていたのですが、たまたま大家さんにご挨拶に行く前日にテレビの放映がありました。

自分たちの活動を伝えたく、また私たちは怪しいものじゃないんだと感じてもらうために、必死にたくさん喋っていましたら、帰り際大家さんに言われました。「お話はよくわからなかったけど、昨日テレビを見たので、今までの活動が良い活動であることは感じれましたし、今からやることが成功するかはわからないけど真剣であることはよくわかりました。ぜひうちの物件を使ってください。みんなが喜ぶ場所になったら嬉しいです。」

良い大家さんとの出会いは、実はとても難しいです。賃料負担が実質ゼロなど、あまりにこちらに有利な条件で話が進み、時に地域の皆さんと繋いでくださり、自治会の活動などでも配慮くださり、さらには壁をぶち抜くなど自由な使い方を許容いただき、そして時々遊びに来てくれました。

欲しいものリストを公開して、今不要になったものがあればください!と広報すると、さまざまなものが集まりました。棚も机も本も、ミシンも食材も冷蔵庫もおもちゃも、他にもさまざまに、です。

市の高齢者支援課の「高齢者ふれあいの家」として子ども食堂を始め、多世代交流を目指し、ご飯を食べさせてあげるのではなくご飯を一緒につくり、また作れるようになる場所として活動しました。

コロナが一気に来た2020年3月28日にオープンしたので、積極的にガンガン高齢者向けの何かをできませんでしたが、コツコツ毎週やりました。

夏休みには、子どもたちが失った思い出を自分たちで作ったり、時には何かを得意を披露したり、休んでダラダラしたり、喧嘩もしてわがままを散らしていきました。運営費を稼ぐために商品開発もやりました。

やはり駅直結の透明のmachimin1と比べ、住宅街の道から入ったとこにある普通の戸建てであることから、とてもクローズドでした。だからうまく行ったこと、だからうまく行かなかったこと、どちらもあります。ふらっと覗くことはない場所ですが、ここに来てくれた人は実は結構多いです。

来てくださった方は、福祉に興味がある人や、今何かしら困ったことがある疲れている人、単純にご飯を作りたい人がいました。育てたとか、輩出したというと烏滸がましいですが、

・新しく保育士、社会福祉士になるとでていき、なった
・子ども食堂を運営したいときて学び出ていって、やってる
・学校に行くようになったり、行かないままだがやりたいことはみつけたり、かけがえのない経験をしたり もうこなくなったが、閉めるというと悲しんだり怒ったりする
・福祉専門家や地区社協などの団体から、人に案内したい、協力したいと申し出が多数あり、machimin2施設内ではなく拠点外で形になっていったものがある
・学校の長期休みに来てくれた学生たちは社会人に、大学生になった
・子どものために来たが、知らぬ間に自分のレスパイトになっていて、それも終わりこなくなった
・卒業したが別拠点にて自分のペースでみりん菓子を作り続けてる

いやぁ、結構色々あり、簡単には振り返れませんが、閉める判断は1年半かかりました。3年活動してその期間悩んだというのは、果たしてどうゆうことか。どこかで語りたいくらいですね。

この度、終わることを決めてから活動の中で大変お世話になった西尾段さん(学習塾経営/草野球コーチ/DIY/流山市議 など多面的な活動をなさっている)が「利益をうまない社会活動ができ、さらに倉庫や事務所としても使える場所」を探していることを知り、大家さんとお引き合わせし、次の借り手になってくださることになりました。

時期はまだ未確定ではありますが、2-3月に同じ場所で以下の内容の活動が始まります。

・漫画図書館
・とうかつ草の根フードバンク(tkf)(流山サテライト)
・子ども食堂ネットワークの事務所
など

です。居抜きで、みなさんにいただいた備品は基本そのまま引き継がせていただく予定です。
また、流山駅にあるmachimin1にはキッチンがありますので、不定期にはなりますが「子どもが振る舞う子ども食堂」をやっていきたいと思います。

一緒にこの場を作り運営したたくさんの顔が浮かびます。この投稿で閉めることを知った人が万が一いらしたら、メッセージください!できれば直接しっかりお話ししたいです。

今日はおしまい。

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