別府リトリートA/王は山に入り、そして出る
別府でのQUANTAリトリートが昨日終わった。
わたしは別府駅付近のホテルにもう一泊して、今から帰るところ。
大分空港へ向かう帰りのバスに乗ったので、ここからほやほやの感想を書いていきたいと思う。
ほやほやなので、味が安定していないかもしれない。
でもほやほやには、ほやほやの良さがあると思うので、多少の不恰好は良しとして書き始める。
まず今思うことは
「終わったんだな」
「ついにはじまったんだな」
ちなみに、3ヶ月前の沖縄リトリートの終わりに思ったのは
「ここからはじまるんだな」だった。
振り返れば、リトリート前夜。
家族とご飯を食べながら「もう私は帰ってこないんだ」と思いはじめたと同時に腹の底から地震が発生。それに揺られる胸の真ん中のみずうみから水が溢れそうになった。
例えるなら震度4ほどの揺れだった。
黙々と蟹を食べることで揺れは収まっていった。
もちろん今から帰るのは同じ家なのだけれど、その時の気持ちはそうだった。
この3ヶ月で、何がはじまって、終わって、はじまったのか。
この感じを味わえるのは今しかないんだと思う。
小さな波紋はずっと続いていて、体は揺れて熱もある。
今はただ水面を静かに眺めていたい。
同時に、書くことで何かがわかる気もしているから、書き始めた。
今回のリトリート。
実はわたしのキーマンは井出さんだった。
リトリート3日目。
野湯に向かう車の中、ふいに井出さんのツイートが目に入ってきた。
https://twitter.com/takeruide33/status/1673488573834858496
「仕事アピールしとるな」と思ったあと「どんな体感で」という言葉に引っ掛かりを覚えた。
「体感」
あぁ、そうだった。
わたしは王の前に3次元の人間だから「からだで味わう」をやるんだった。
そう思ったら急にバーンと開けて見えた。
Don’t think,feel
でもない。
Just Touch
それは感じたり、考える前の出来事。
それだけやればいいんだと思った。
あとは勝手に感じるし、考えるのは得意で、できるから。
触れる。
そこから
揺れる。回る。
くっついたり、離れたりして、かたちになる。壊れる。
わたしは感じようとし過ぎていたし、考えないようにしようとし過ぎていた。
それをすることで、何かを得たがっていた。
得ようとすることでじぶんを成長させたかった。変えたかった。
それも、はやく。はやく。
どこに行くかもわからないし、どこへも行けない気がして、でもちょっと今に満足しているところもあって、それでも違うとわかっているから、じぶんでじぶんを随分と巻くし立てていた。
これを書きながら背中が刺すように痛くなってきた。
そうだね。
そうだったね。と、じぶんに相槌を打っている。
ずいぶんとそんな時間が長かったように思う。
でもそれが終わった。
別府に来て、やっとわかった。
触れれば、はじまるから。
得ようとしないで味わうだけでよくて。
そのままで大丈夫なんだった。
わたしはそのままで大丈夫。
ありふれた表現に、こんなにも心が動いている。
王になるのではなく、王に帰る。
リトリートの募集文に答えはもうあったけれど、それをわざわざしに行ったんだ。
頭でも心でもきっともうわかっていたけれど、体感したかったんだ。
あぁ、よかった。
よかったねぇ。
なんだかもう少し書きたい気もするけれど、ここで終わりにしよう。
書いてみて、よかった。
最後になりましたが、QUANTAの皆様ありがとうございました。
もっとたくさんの感謝の言葉を並べたらもっと気持ちが伝わるんじゃないかと思ってたんだけど、そうじゃないね。
無口で無愛想でいいって言われたので、これだけで失礼します。
ご一緒してくださった参加者の方々も、ありがとうございました。
「どうしたの?じぶんで決めていいんだよ」って同じチームの人に何回も言った気がするけど、全部わたしに返ってきてる。
ありがとう。
終わり。
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