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秘湯と気功でつづる七十二候|芹乃栄 (せりすなわちさかう) 1/5~1/9頃

芹が盛んに茂る頃。
春の七草の一つとしてもおなじみの芹は、空気が澄み切るように冷えるこの時期、“競り合う”ように良く育ち、1月から4月にかけて旬を迎えます。

新年おめでとうございます。
小寒、いよいよ「寒の入り」ですね。

新潟は雪です。
小寒と次の節気・大寒を合わせた
節分までのおよそ一ヵ月が
一年で最も寒い時期ですが、
ここを過ぎれば立春。
「寒の明け」を迎えますね。

冬至を過ぎてから、
一日、一日、
日が延びていくのを感じます。

太極図

あの太陰マークの
黒い点から白い面へ、
少しずつ変化していく
そんな感じを見ているようです。

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この七十二候のブログを
つづることで、
私自身も少しずつ変化していると思います。

まず、写真を撮るようになったこと。

お散歩していても
良い風景などみると
あっ、写真!

あと常に考えるようになりました。
なにせ、
この72候は
ほぼ5日ごとに〆切がきますから。

まったく、忙しいったらありゃしない(笑)。

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そんな中でも
特に大きな変化は
気功に対して
ま・じ・め・に
向き合うようになったことです。

今まで自分のためだけに
気功をしてきました。

でもこうして
気功のことを
しかも、七十二候とともに
季節の移り変わり、
自然の変化とともに
言葉にするということは、

今まで自分の中で
封印していたものも
出てくることなのです。

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気功をする人には
大きく2つあると思っています。

1つは、敏感になりたい人。
敏感になって、
特別な能力をつけたい人。

そしてもう1つは
私のように敏感すぎるから
鈍感になりたい人。

気功は
鈍感な人は敏感に、
敏感な人は鈍感に、
そして最後は中庸にしてくれます。

私は、もともと敏感体質なので、
いろいろなものが見え、聞こえ、
大変だったのですが、
気功のおかげで
そういうものとの距離の保ち方、
付き合い方がわかるようになりました。

でも、
それでもひとつ、
ずっと封印していたものがあります。

第3の目です。

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第3の目にぐっと集中すると
ぱっと、映像がみえます。
それはまるで映画の1シーンのような
はっきりとした映像です。

しかも、その映像は
ぱっ、ぱっと
次々と切り替わるのです。

気功を初めてすぐぐらいから
みえ始めたのですが、
映像をみる時は、
第3の目にものすごく集中するので
すっごく疲れるのです。

しかも、そのみえているものの
意味がわからない。

そしてなにより
それが本当に何かがみえているのか、
ただの幻覚なのか、
それすらわからない。

恐ろしい。

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だから、
ずっと第3の目でみることを
封印したのです。

でも、今回の
競い合って
次々と出てくる芹
の候を考えていた時、

競り合うように
出てくる芹が
ぱっ、ぱっ、と
切り替わりながら
次々と出てくる
第3の目の映像みたいだなぁ
って、ふと思ったのです。

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ただ、
みえることと
わかることは別です。

みえたものの意味がわかるには
ある程度の経験、修行が必要なのです。

私は10年間、
気功診断をしてきましたが
それも同じで、
最初は感じたものの意味がわからないのです。

相手に手をあてると
ここが冷たい、
ここが詰まっている、
とわかるのですが、

それが何を意味しているのか、
最初はわかりません。

でも千人も診断していると
こういう場合はこう、と
手の平で感じたものと、
その人の症状がつながってきます。

つまり
お客さんに教えていただきながら
診断技術が磨かれていくのです。

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今、第3の目で見えているものが
どういう意味なのか
まだわかりません。

また
本当に、何かがみえているのか、
それともただの幻覚なのか、
それすらわかりません。

でも、いつか
それもわかると思っています。

今までは
ただ怖いと思っていただけでしたが、
このブログのおかげで、
封印を解いて、
もう少しだけ、
ま・じ・め・に
向き合ってみよう、
修行してみようかなっと
思い始めています。

少しだけ、ですけど。

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先日、気功の先生がおっしゃっていました。

「信じてやり続けると
 必ず、身体が教えてくれる」

でもその後、私の方を見て、
「でも君が見ているものは、幻覚だね」
と。

!?

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

秘湯と気功に感謝を込めて。