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秘湯と気功でつづる七十二候|霜始降 (しもはじめてふる)」 10/23~10/27頃

北国や山里では霜が降り始める頃。しんと冷えた朝、あたりが霜で真っ白になっているのを見た昔の人は、霜は雨や雪のように空から「降って」くるものだと思ったそうです。

秋が一段と深まってきました。
朝晩の冷え込みも厳しくなり、
一日、一日と、
日が短くなってきたことを実感します。
先日、駒ケ岳に初雪が降りました。

さて。
霜降が始まる10月23日は
中越地震(2004年)の日です。
最大震度7を観測しました。

当時私は駒の湯山荘にいました。
地震が起こったのは夕食時の17時56分。
今は18時から夕食ですが、
当時は17時30分から夕食だったため
ちょうど夕食時、
天ぷらを揚げていた時でした。

山にどーんと飛行機が落ちたような音がして
プロパンガスが止まったのです。

何だ?

実は駒の湯の岩盤の上に建っているため
まったく揺れなかったのです。
なのでまさか地震だとも思わず、
最初は本当に山に飛行機が落ちたと思ったのです。

だからまた
プロパンガスを付けて
天ぷらの続きを揚げて、と
夕食の準備を続けていました。

でもまたドーン。
そして、
びびびびーーーっと
岩盤が響いたのです。

これは、地震だ!

でも駒の湯にはテレビもありませんから
外の様子がわかりません。
なのでそんなに凄い地震が起こったとも思わず
そのまま、天ぷらを揚げ続け
(結局3回ぐらいプロパンガスが止まりましたが!)
無事、夕食をお出しできたのです。

そして翌朝。
従業員の方が
朝4時ぐらいに駒の湯に来たのです。

なんで、こんなに朝早く??

びっくりしていると
ものすごい地震が新潟を襲い
下は大変なことになっている。
ここにいるのが
一番安全だから来た、

というのです。

六日町まで電車が通っていたので、
お客様にはおにぎりをお持たせし
(私は何かあるとすぐおにぎりを作るのです)
お送りしました。
六日町まで、往復3回ぐらいしたでしょうか。

ただ駒の湯自体は
ぴくりとも揺れませんでしたから
まだのんびり営業を続けるつもりでいたのです。

しかし警察の方がこられて
営業は中止するようにと。

なので
翌日、10月24日をもって
その年の営業を終了することとしました。

10月に営業を終了するなんて
駒の湯始まって以来、初めてのことです。

いつもは
雪が降る前まで、
紅葉を楽しんでいただける11月の初旬まで
営業を続けていましたから。

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中越地震の余震が続く中、
トイレに入っていた時です。

桜井さん
大丈夫ですか?

気功の先生の声が聞こえたのです。

えっ!?

ここ、トイレだし。
新潟だし。
先生は東京だし。

でもその時、
先生と私をつなぐ
見えないトンネルみたいなものがぶわーっとできて
そこを通って
先生の声が聞こえてきました。

桜井さん
大丈夫ですか?


とても優しい声です。

気はつながっているんだ。

これが
私が心から確信した瞬間です。

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私は昔から敏感体質だったので
色々な声が聞こえたり、見えたりしてきたのです。

亡くなった方に
身体を乗っ取られたこともあります。
話し方、筆跡がその人そのものになったり、
その人のメガネの度数が合ってしまったり。

あと予知夢的なものも見たりしました。

でもそういうことを夫に言うと

そっちから戻ってこれなくなるぞ!

と怒られたので
口にしないようにしていましたし、
意識もしないようにしていたのです。

でも夫を亡くした時
その意識もぶっとんで
そっちの世界との境目を
彷徨ってしまっていましたいた。

だから気功の先生と出会った時、

いつまで霊界にいるんだ。
突き抜けろ!


と言われたのです。

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でも気功を学び続けるうちに
そういう幻聴、幻覚と
気功の世界の見える、聞こえるとは
全く違うということがわかるようになりました。

そして自分でコントロールできるようになりました。

でも、
現時点で
これを科学的に証明することは難しいと思います。

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今年も駒の湯は
コロナのため
奇しくも
中越震災の年と同じ
10月24日で今年の営業を終了します。

山はこれから紅葉が見事になります。
その紅葉をお客様と一緒に見られないのは
本当に淋しい。

来年はぜひ。

秘湯と気功に感謝を込めて。