見出し画像

秘湯と気功でつづる七十二候|朔風払葉 (きたかぜこのはをはらう) 11/27~12/1頃

冷たい北風が、木の葉を散らす頃。日本海を渡る時に水分を含んだ北風は、山地にぶつかり日本海側では多くの雪を降らせ、山を越えた太平洋側では乾燥した風、「空っ風」となります。
「朔」という字は、「はじめ」や「元へ帰る」という意味でも使われます。十二支の子 (ね) の方角は「北」。子は干支の最初に位することから、「朔」は「北」を指すようになったそうです。

北風が吹く季節となりました。
これからいよいよ厳しい寒さを迎えます。

葉を落とした木々は、
どこか淋しげですが、
よぉーーく見ると
木の枝には小さな芽が出始めています。

画像1

これからの厳しい冬に備えた
堅い、堅い芽です。

土に落ちた木の葉は
「望み葉 (のぞみば)」というそうです。
素敵な言葉ですね。
「望み葉」は土の中で肥料となり、
めぐりめぐって春を迎える植物の栄養となります。

画像2

最初の頃にも書きましたが
私は文字通り、
毎日気功をしないと生きていけません。

健康な人は気功をしなくても大丈夫なのだと思います。
でもあらゆる病気のデパートと言われる私は
毎朝、気功でエネルギーを補給しないと
その日一日元気に過ごせないのです。

画像3

先日、いつものごとく気功をしていました。
そして、さぁ、収功という時に
人が訪ねてきたので、
慌てて収功をせずに応対したのです。

そしたら、
その日一日の重怠かったこと!

なんで今日はこんなに怠いのだろうって
思っていたら、
そうか。
今朝、ちゃんと収功しなかったから
エネルギーを下丹田に納められなかったんだ、
と気づきました。

気功大切。
収功大切。

画像4

私は毎日の気功で
悪いものをどんどん捨て去って
ゼロになって
そこからまた天と地のエネルギーをもらって
その日一日を生きています。

たまに
「毎日気功を続けるには、どうしたらよいですか?」
と聞かれるのですが、
私にとって気功は、そういう義務ではないのです。

1日でも気功をしないと生きていけない。
ご飯を食べるよりも大切。
命の元です。

毎日、脱皮するかのごとく
悪いものを脱ぎ去り、
エネルギーを取り入れ、
新しい自分へと生まれ変わっていく。

なんだかまるで、この
「朔風払葉 (きたかぜこのはをはらう)」と
同じです。

樹々も脱皮するかのごとく
葉っぱを捨て去り、
その葉っぱが土に還り、
腐葉土となったエネルギーを取り入れ、
来春、新しい樹々が芽吹く。

画像5

これから新潟は雪の季節となります。
外は雪に覆われ、
家の中でじっと春を待ちます。

中医学では
冬は「閉蔵(へいぞう)」の季節といい
草木が枯れ落ち、
穀物は倉(蔵)の中にしまい込まれ、
動物は冬籠りするように、
すべてが閉塞して
エネルギーを外に出さない季節。

いわば「充電」の季節です。
余計な動きをせず
消耗はさけて
芽吹く春にむけて
自分の力を蓄える時期です。

これから春までの3か月間。
ゆっくりゆっくり
のんびりのんびり
エネルギーを蓄えましょう!

でもね。
この冬はやっぱり遊びた~い!

秘湯と気功に感謝を込めて。