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秘湯と気功でつづる七十二候|雪下出麦 (ゆきわたりてむぎのびる) 12/31~1/4頃

降り積もる雪の下で、麦が芽を出す頃。「越年草(とこしえぐさ)」という別名がある麦。秋に種をまいて、翌年の初夏に収穫します。重い雪の下で、暖かい春をじっと待っています。

72候も、いよいよ第66候
「雪下出麦」です。

秋に種を蒔いて、
冬の間雪の下で
じっと春を待つ麦。

雪の下は
外気が遮断されるので
0℃以下にはならないそうです。
しかもほどよく湿度が保たれるそうです。

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雪の多い新潟では、
麦ではないのですが、
同じように
7月中・下旬に種をまいて、
雪が降るまでに大きく育て
12月から雪の下で越冬させる
「雪下にんじん」があります。

雪の下で
長い冬をじーっと耐え、
甘みやうま味が増したにんじんは、
本当に甘くて、とっても美味しい!

駒の湯山荘は、
冬の間、4メートルの積雪となります。
なんだか、私たち自身が
春、天に向かってのびていくために
じーっと雪の下で耐えている。
そんな感じがします。

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以前、
気功教室のことで
悩んでいたことことがありました。

先生のご相談したところ、

1つのエネルギーが終わると
必ず1つのエネルギーが入ってくる。
全てがそうだ。
心配することはない。

そう言われました。

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暗く重い雪の下で
じっと耐えていると
いつまでも
この暗闇が
続くような気がします。

でも、
必ず春はきます。

万物流転。
陰陽転化。

この世のすべてのものは
絶え間なく変化し続けます。

太極図

自分では気づかなくても、
本当に本当に少しずつかも
しれないけど、変化していきます。

今、太陰マークでいう
黒の部分しか見えていないとしても、
必ず、それと同じだけの白の部分が存在します。

黒の部分が大きければ大きいほど、
同じ大きさの白の部分が必ずあります。

そして、少しずつ、少しずつ
陰から陽へ
変化していきます。

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1つのことが去ると、
必ず新しい風が入ってきます。

2022年も
どうぞ、新しい風にのって軽やかに!

秘湯と気功に感謝を込めて。