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秘湯と気功でつづる七十二候|草木萌動 (そうもくめばえいずる) 3/1~3/4頃

草木が萌え出す頃。
ようやく少しずつ春めいてきて、大地や木々の枝々からも小さな命が一斉に芽吹き始めます。日一日長くなる日の光に、訪れる春を感じます。

ようやく春ですね。

今年は大雪でした。
山の麓で3メートルぐらい積もりましたから、
駒の湯山荘では5メートルぐらい
積もっているのではないでしょうか。

駒の湯山荘は、
過去、雪の重みで2回つぶれたことがあります。
1回目は昭和48年。
雪で家がつぶれないように
冬の間も水を
屋根に流し続けているのですが、
どなたかがその栓を止めてしまったのです。

私達が、水道管の栓を
誰でも開閉できるように
していたのがいけなかったのですが、
多分、冬山登山の方が
栓を閉め忘れたと思って
親切心で閉めてくださったのだと思います。

それで、雪の重みでバシャン。

2回目は昭和59年です。
母屋がつぶれました。

この年はとても寒く、
氷柱が大きくなって
水を流していたホースに
刺さって破ってしまったのです。
それで水が流れなくなり、バシャン。

毎年、春、
雪をかき分けて駒の湯山荘まで辿り着き、
その無事の姿を見ると
ほっとします。

2021年撮影

春は本当に好きですね。
雪の白とブナの緑の鮮やかさ。

2021年撮影

そしてコブシ。

2021年撮影

アンミンゴ(ウワミズザクラ)。

このアンニンゴが特に私は好きで、
実をお酒に漬けてアンニンゴ酒にしたり、
天ぷらにしたり。

駒の湯でもお食事にお出ししています。
とっても美味しいですよ。

また、このアンニンゴの匂いは
全身の力がすーっと抜けていくような
何ともいえない甘~い良い香りなんです。

アンニンゴは漢方でも
精神安定剤として使われていて、
気持ちを落ち着かせる効果があります。

春の山で、
このアンニンゴの香りに
ふわ~っと包まれると、
悩んでいたことを忘れてしまうぐらい
幸せな気持ちになります。

本当に、春が待ち遠しいですね。

でも一方で
春の気は上昇の気ですから
身体の気が上に上がりすぎないように
気を付けないといけません。

おススメは站桩です。

特に子宮の辺りで
手をハの字にして、
帯脈から上に気が昇るのを抑える
站桩法はおススメです。

站桩をしていて
足の裏が熱くなってきたらOKです。

ようやく長い冬が終わります。
春、ですね!

秘湯と気功に感謝を込めて。