見出し画像

菜虫化蝶(なむしちょうとなる)|七十二候

厳しい冬を越したさなぎが羽化し、美しい蝶へと生まれ変わり、羽ばたく頃。「菜虫」とは、大根や蕪などの葉につく青虫のことをいいます。花が咲いてまさに春本番です。


私の中で蝶といえば、ギフ蝶です。
大変希少な蝶で、駒の湯山荘の周りでも、年に1回か見ることができるかどうかの蝶です。平成29年2月には、新潟県の準絶命危惧種に指定されました。
でもそんな希少なギフ蝶を、見かけることができることがちょっと嬉しいのです。駒の湯山荘にも、登山のお客様が撮ってくださった写真が飾ってあります。

ギフ蝶は、蛹の期間が約10ヶ月と非常に長い蝶です。
蛹のまま冬を越し、桜が咲き始める頃、脱皮して蝶になります。
その姿を見ていると、気功と同じだなと思います。

画像1


毎日、なぜ気功をするのか。
それは、健康のためです。
1日のエネルギーを気功でチャージするためです。

そして、もう1つ。
毎日、脱皮をするためです。

身体の中の悪いもの、
邪気を全部出しきって、
新しい自分に生まれ変わるためです。

身体の中の邪気を出す気功法はいろいろありますが、私は自発動で邪気を出します。

自発動は、身体の中から湧き上がってくるエネルギーによって、身体が自然に動くのに任せる動きです。


全身の力を抜いて、頭で何も考えずに、ぼーっとしていると、身体に必要な動き、身体を整えよう、治そうとする動きが自然に出てきます。
それが自発動です。

無意識に身体に必要な動きをする、あくびや貧乏ゆすりも、そういう意味では自発動の一種と言えます。

私は毎日自発動で、自分の中にある邪気を出しています。
身体の内、下丹田から湧き上がるエネルギーによって、身体が自然と動き、私の中の邪気、黒い塊を粉々にして、最後、足の裏から出でいくのです。

すると、気功をする前にあった、悩みがもやもやが、
「あれっ、私、何を悩んでいたんだっけ?」
と忘れてしまうぐらい、すっきりとするのです。


秘湯と気功に感謝を込めて。