秘湯と気功でつづる七十二候|乃東生 (なつかれくさしょうず)」 12/22~12/25頃
冬至の初候。
乃東(なつかれくさ)が芽を出し始める頃。
乃東とは、冬に芽を出し夏に枯れる「夏枯草 (かこそう)」の古名で、紫色の花を咲かせる「靫草 (うつぼくさ)」の漢方名です。
冬至ですね。
冬至日は、
一年で最も昼が短く、夜が長くなる日です。
冬至は、
天文学が古くから発達していた
メソポタミア文明の暦でも、
歴史の長い古代中国の暦においても、
衰えていた太陽のちからが復活し、
再び勢いを増していく日、
一年の始まり、
重要な節目と考えていたそうです。
よく
「気功を何のためにやっているのですか?」
と聞かれます。
もちろん、答えは自分の健康のためです。
私の場合、
気功はごはんを食べるより大切。
毎朝、気功をしないと
その日一日のエネルギーが持ちません。
でも、
「本当に何のためにやっているの?」
と自分で自分に問い続けていくと
もちろん、健康のためではあるけど、
そのもっと奥にあるのは
感謝の気持ちを持つために
だと思います。
先日、2年ぶりに
気功の先生の教室に行きました。
本当に素晴らしくて!
(この時の話はまた別の機会にでも
たっぷり書きたいのですが!)
教室の最後に
先生がおっしゃったのです。
「今日の2時間の気功教室は
全て、この最後の収功のために
やっているんだよね」
それを聞いた時、
うわぁーーー、言われちゃった。
先生は本当に全てお見通しなんだから。
って思っちゃいました。
そう、
本当に、全て最後の収功のためにやっているのです。
収功とは
気功で密度が高くなった気を
しっかりと下丹田に収める行いです。
全ての気功法の最後に
必ず行います。
気功で邪気を
出して、出して、出して
出し切った後、
収功をすると、
自然と感謝の気持ちが
湧き出てきます。
ああだ、こうだ、と
人のせいにして
怒り、悩んでいる間は
心が苦しくてたまりません。
もちろん、健康にも良くありません。
でも、気功をして
邪気をどんどん捨てていくと
最後、ぽかーんと
空っぽになるのです。
そして
収功すると
自然と感謝の気持ちが
湧き出てくるのです。
そう、
まさに先生のおっしゃった通り、
この最後の収功のために、
感謝の気持ちになるために
毎日、毎日、
気功をしているのです。
陰極まり、陽に転ず。
気功のおかげで
毎日、毎日、
生まれ変わらせて
いただいています。
一陽来復(いちようらいふく)
冬至は、
悪いことがあっても
この日を境に運が向いてくる
運気上昇の節目とも言われています。
まさに
陰の気が極まって
陽の気に転ずる地点、
始まりの日、ですね。
新しい年が
皆さまにとっても
素晴らしい年となりますように。
秘湯と気功に感謝を込めて。