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秘湯と気功でつづる七十二候|霎時施 (こさめときどきふる)」 10/28~11/1頃

ぱらぱらと通り雨のように雨が降りはじめる頃。晴れていたかと思うとサァーッと降り、傘をさす間もなく青空が戻ってくるような通り雨。
不意に訪れるものや、しきりに続くものを時雨に例え、「木の葉時雨」「蝉時雨」「空の時雨 (涙の意)」など、美しい言葉も生まれているそうです。

空の時雨。
落ちる涙を降る時雨にたとえた語だそうですが、
素敵な日本語ですね。

私は
涙というと
変化というイメージがぴったりきます。

涙は水。
そして水は
どんどん変化していくものです。

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たとえば、水は
ある条件下では液体(水)に、
ある条件下では個体(氷)に、
そしてある条件下では気体(水蒸気)となります。

でも、同じ水です。
同じ水が、ただ形が変わっただけです。
これは水の「相転移」と言われる現象です。

この「相転移」という言葉を
知っているかどうかは別として、
私たちは
水は液体の相から個体、気体の相に
変化することを私たちは知っているので、


蓋をした空っぽの瓶を
寒い場所に置いておいた時、
蓋をしていたけど
中に水が溜まっていたとしても
不思議がったりはしません。

中の水蒸気が冷えて
水に変わったことを知っているからです。

でも、科学が発達する前の人達にとっては
不思議だったかもしれませんね。

この水、どこから来たんだ?

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これと同じように、
今はまだ証明することは難しいと思いますが、
いつか科学が進化した暁には
「意識の相転移」というものが
科学的に証明されるのではないかと
期待しています。

意識の相転移?

たとえば、
気功の練習をしていても
最初はまったく何も感じません。

しかし、練習を続けているうちに
何か感じるようになってきます。
実体を感じるようになります。

これは
何もないところから
物質、実体をつくっている、
意識で
無から有をつくっているのです。

私たちは
意識など、目に見えないものは
物質ではないと思っています。
でも気功では意識を物質だと考えています。
意識は物質であり
見えるものは全て
目に見えない意識からつくられている。

人も
宇宙エネルギーも
全てのものは
無から有、
有から無の
相転移ではないか。

つまり「意識の相転移」という現象ではないか。
そう考えているのです。

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10月24日に、
今年の駒の湯山荘の営業が終わり、
今、海の近くに遊びに来ています。

収穫祭の後の、
祭りの後のような
一抹の寂しさを感じる一方、
山の落ち着いた安定感に対し、
海の、水の
どんどん変化していくエネルギーに
解放感も感じています。
気功をしていても
気感が違います。

駒の湯は、
地面から湧き上がってくるような
気のエネルギーを感じる土地なのですが、
今、宿泊しているところが
10階ということもあり、
ふわっと浮いているというか、
天から糸で吊るされている感じというか。

まるで
ビルとビルの間にロープを張って、
その上を渡っているような
そんなふわふわっとした感覚なのです。

面白い。

変化って
やっぱり
すっごく
面白いですね。

秘湯と気功に感謝を込めて。