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秘湯と気功でつづる七十二候|菊花開(きくのはなひらく)10/14-10/18頃

菊の花が咲き始める頃。旧暦では重陽の節供の時期で、菊で長寿を祈願しました。菊の花は奈良時代、中国から日本に伝わり、初めは薬草として使われていたそうです。

古来中国では
奇数は縁起が良い「陽数」
偶数は縁起の悪い「陰数」
と考えられ、
3月3日、
7月7日、
など陽数が重なる日を
幸多い日と考えていました。

中でも陽数が最も大きい「9」が重なる
9月9日を「重陽」と呼び
一年で最もめでたい日として
盛大にお祝いや邪気払いが行われていたそうです。

今年の旧暦の9月9日は、
10月14日だそうです。
まさに菊が美しく咲く頃ですね。

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菊と言えば
「おもいのほか」
という食用菊をご存知ですか?

長岡市を中心とする
新潟県中越地域で栽培される食用菊です。

普通、食用菊というと
黄色をイメージされると思うのですが、
「おもいのほか」は赤紫色です。

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思いの外、美味しかったから、
そう名付けられたそうですが、
私も初めて食べた時は
思いの外、美味しいのでびっくりしました。

実家、東京で食べた黄色い食用菊は
苦みが強くて苦手でした。

でもこの「おもいのほか」は
苦みが少なく、
シャキシャキして
とても美味しい。

やはり人間、
先入観、イメージに囚われることなく
食べてみるものですね。

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気功は
動作、呼吸、意識(イメージ)
の3つのことを同時に行いますが、
一番大切なのは意識(イメージ)です。

でも、その意識(イメージ)は
みなそれぞれ違います。

たとえば、
太陽と月の気功法をします。

ーーー
息を吐きながら
満月(陰)の気を
両手でゆっくりと
持ち上げていきましょう。

中丹田のあたりから
満月(陰)が
太陽(陽)に変わります。
ぱぁーっと
空に広がっていきます。

お腹の前で
太陽(陽)と満月(陰)の
気を合わせて
下丹田に入れましょう。

ーーー

この時、
どんな満月をイメージしましたか?
太陽は?

きっとみなさん
それぞれが、それぞれの
満月、太陽をイメージしていて
それぞれ違うと思います。

でもそれぞれ違う
自分にとっての満月、太陽を信じ
イメージしながら行うのが気功です。

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以前、気功の先生に
「あなたは信じる力、
 信仰が弱すぎる」
と言われたことがあります。

確かに当時の私は
全てをうしなって、
全てに疑心暗鬼で
何も、誰も、自分すら信じられませんでした。

でも先生は、
「西洋医学を信じるのも信仰。
 東洋医学を信じるのも信仰。
 これは毒じゃないと言われたことを信じたから
 あなたはそれを食べたのでしょう。
  それも信仰です」
とおっしゃったのです。

自分は何を信じるか。

そして自分が信じたものを信じる。
そう信じると決めた自分の感性を信じる。
これが先生のいう信仰なのです。

以前ブログでも書かせていただいた
蛇のおじちゃんは、
「自分で見たもの以外は信じない」
という信仰を持っていました。

私もそうです。
蛇のおじちゃんと同じく
自分で見たものしか信じません。

尊敬する気功の先生が
いくら〇〇だとおっしゃったとしても
実際に自分の目で見るまでは信じません。

でも気功のおかげで
目に見えない世界(陰の世界)を
信じられるようになりました。

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気功の世界は
目に見えない世界を信じることです。

自分が見える。聞こえる。感じる。
この自分の感性を信じる。

人それぞれ
見えること
聞こえること
感じること
は違います。

人には見えなくても
自分は見えるかもしれません。

その自分の感性を信じる。

つまり、
自分を信じる。

これが気功の世界です。

ある時、
第3の目で、光の十字が見えました。
暗示からくるイメージかもしれません。
でも光の十字が見えた時
嬉しかったですね。

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しかし
「おもいのほか」
とは、なんとも面白いネーミングですね。
素直というか、
あけっぴろげというか。

「おもいのほか」
お料理、美味しかったです。
と言われると
ちょっと複雑な気持ちになりますが、

「おもいのほか」
ブログ、面白かったです。
と言われると
ちょっと嬉しいかも。

秘湯と気功に感謝を込めて。