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秘湯と気功でつづる七十二候|虹蔵不見 (にじかくれてみえず) 11/22~11/26頃
曇り空が多く、虹を見かけなくなる頃。
今回の候は、清明の末侯(4月上旬)の「虹始見 (にじはじめてあらわる)」と対になった候です。日差しが弱まり、空気が乾燥するこの時期は虹が見えたとしても、ぼんやりとしていてすぐに消えてしまいます。
神代(かみよ)の昔、
須佐之男命(すさのをのみこと)の
あまりにひどいいたずらに
怒った天照大御神(あまてらすおおみかみ)は
天岩戸(あまのいわと)にお隠れに
なってしまいました。
誰もが知る古事記のお話しです。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/66153745/picture_pc_28da076495a63051c8b56dbcf9fa0f7b.jpg?width=800)
このお話しと
今日の虹が隠れ見えなくなる話。
似ていると思いませんか?
太陽神の天照大御神の光と
七色の虹の光。
どちらも
美しいものが
すーっと
隠れて見えなくなる・・・。
なんだかとってもおもしろい!
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/66153810/picture_pc_2f00515806cd1da531b94f91ca8bebfb.jpg?width=800)
隠れる、収めるというのは
気功の収功も少し似ている気がしますよ。
収功はとても大切で、
どんな気功法でも
必ず最後に収功をして
エネルギーを下丹田に収めます。
そう
天照大御神や虹が
すーっと岩戸に入っていったように
最後、収功で気功で得たエネルギーを
下丹田に収めるのです。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/66154032/picture_pc_6bc4f995d9cb0f318483862342dabbd8.jpg?width=800)
ちなみに、
丹田とは
気が集まるところです。
丹田には
上丹田(額(第3の目))
中丹田(胸(壇中))
下丹田(臍下三寸)
の3つがありますが
私は
丹田と「田」がつく、
エネルギーを収めるところは
下丹田のみで
上丹田、中丹田は
正確には
上丹、中丹
というと習いました。
その理由は
わからないのですが、
下丹田の位置する場所には
先天の精が宿る腎があり、
そのエネルギーの大本に
宇宙からのエネルギーを収める
ということではないかな
と私なりに思っています。
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/66154057/picture_pc_478f1c83949b917970c9dc1bab17b81e.jpg?width=800)
人は、
持って生まれた
「元の気」、「元気」があり、
その「元の気」は決まった量しかありません。
そして、元の気を使い終わたったら死にます。
気功は
持って生まれた「元の気」を
なるべく使わず、
そして
宇宙、自然から
気、エネルギーを取り入れ
ためる方法です。
毎日少しずつ、少しずつ
下丹田にためていきます。
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/66154120/picture_pc_77850fca0b7ea2b039b2e2692c06f217.jpg?width=800)
太陽神の天照大御神は
岩戸にお隠れてしまうと
世の中は真っ暗になってしまうぐらい
大きなエネルギーをお持ちでしたが、
私たちが気功で日々収めるエネルギーは
本当に僅かなエネルギーです。
でも毎日、毎日
コツコツとため続けていくと
きっと良いことがある。
そう信じています。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/66175375/picture_pc_56c5573edda8c94fd0d1edf151860595.png?width=800)
天照大御神は岩戸の中で
何をしていたのでしょうね?
きっと祈り、瞑想を
していたのではないかなぁ。
天照大御神が岩戸にお隠れになったのも
ちょうど今頃の季節ではないでしょうか。
須佐之男命が育てた稲を荒らた。。。
というところから
勝手に想像しただけですけど。
でも勝手に今の季節と考え、
天照大御神と同じように
これから冬にかけて
岩戸に籠り
祈り、瞑想し
下丹田にエネルギーをたくわえる、
という想像は
ちょっと楽しい。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/66176367/picture_pc_c2389c7d8a584cd07e23f8aea1516585.png?width=800)
でもこの下丹田。
私が心から尊敬している
気功の先生ですら
50年、60年気功を
やり続けてきてやっと
「下丹田の意味がわかった!」
と叫ばれたぐらい
この下丹田の意味を
本当に理解するのは
難しいことだと思います。
でも、だからこそ
信じて、
やり続けているのだと思います。
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/66154170/picture_pc_bbf24fcaccac92ee7216341afd5a2546.jpg?width=800)
虹は空気中の水滴に
太陽の光があたって
反射してできます。
なので、
陽の光が弱まり、
空気も乾燥するこの季節は
虹が出来にくくなるそうです。
でも来春、
陽の光が再び強まり
瑞々しい季節になったら・・・。
天宇受売命(アメノウズメ)のごとく
踊るぞ、踊るぞ!
秘湯と気功に感謝を込めて。