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桜始開(さくらはじめてひらく)|七十二候

桜の花が咲き始める頃。
桜前線の北上を日本中が待ち望む、お花見の季節です。

今年は桜の開花は全国的に早いですね。
新潟も、例年より早く満開となりそうです。
母を野辺送りした年も、
東京の桜の開花が、観測史上最も早い年でした。

私にとって桜といえば、山桜です。
山桜は、華やかなソメイヨシノとは対照的に
ひっそりと咲く、品の良い花です。
駒の湯橋のふもとの崖にも山桜が1本あります。

冬の間、駒の湯山荘のあたりは
4メートルを超える積雪となるため
毎春、除雪が終わって駒の湯まで開通すると、
まず何より山桜が無事かどうか、
雪の重みで折れていないか、
確認します。

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東洋医学の視点で言うと
春は五行でいう「木(もく)」の季節、
桜は陰陽でいう「陽」の樹です。

陰陽、五行については、
これからも、ぽつぽつと、ゆっくり、
書いていければなぁと思っておりますので、ここでは簡単に触れるだけにしますが

陰陽の理論では、
全ての物質は、の2つの性質を持っていると考え、
五行の理論では、
自然界に存在するものを、
全て5つの性質、「木」「火」「土」「金」「水」にわけて考えます。

「木(もく)」は、
木が成長する姿、
上に昇る、上昇です。

「木」に属する春は、
まさに大地のエネルギーが、天に昇る季節です。
人の身体や心も、伸びやかに、ふわぁーっと花開いていく季節です。

そして桜は、とても陽のパワーが強い樹ですから、桜の樹の側にいるだけで、ふわぁーっと酔っぱらうような良い気持ちがしてきます。

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この時期、
春の陽の気、陽のエネルギーを、
充分に身体、心に取り込むことが、
命を強くします。

一方で、大地のエネルギーが、
ものすごい勢いで天に上昇する時なので、
人間も気が昇りがちです。

なのでこの時期、
私の気功教室では、
気が上がってのぼせないように、
頭の血管がプチンと切れないように、
気を降ろす気功法をします。


2本の気_2


<天のエネルギーを入れる気功法>
頭をぼーっとします。
身体の左右に2本の筒をイメージし、
両手を上から下にゆっくりゆっくり動かしながら、天のエネルギー、天の気を、上からゆっくりゆっくり入れていきます。

キレイなお水を上から流し、身体の汚れをお掃除するイメージです。
最後、足の裏から汚れを出します。

手と気は一緒に動きます。
人によって気が動くスピードは違います。
自分のペースで、ゆっくり動かしてください。

天のエネルギー、
天の気を上から入れることで、
上昇していた気が降ろすことができます。
最後、足の裏が熱くなってきたら
身体の汚れが足裏から出ていったサインです。

簡単で、誰でもできる気功法ですが、効果があります。

秘湯と気功に感謝を込めて。