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蓮始開(はすはじめてひらく)|七十二候

蓮の花が咲き始める頃。「ハスは泥より出でて泥に染まらず」。優美で清らかなハスの花は、天上の花にもたとえられています。

いよいよ蓮の侯ですね。
ちょっと緊張しています(笑)。
というのも、蓮という花は気功でも大切な花だからです。

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蓮の站桩功があります。
仏教の流派からの気功法で、
うつ病、悩み事などに効果的な気功法です。

具体的には、親指、小指をつけて
中丹田(胸の位置)に
手で蓮の花の手印をつくります。

女性は右足を前に、
男性は左足を前に足を組み、
膝を少し曲げて腰を落とします。

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蓮の花の手の中に、
お釈迦様を載せているイメージを抱きながら
そして自分自身は蓮の花に座っているような
イメージを抱きながら站桩(瞑想)をします。
ゆったりと鼻から自然呼吸をしてください。

イメージしただけでも
気持ちがゆったりとしてくるような站桩功です。

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でも私はこの蓮の站桩功の手印をすると
とても緊張するのでできないのです。

手の蓮の中に、お釈迦さまがお座りになっている。
手の蓮の中という小さな宇宙と天の宇宙がつながっている。
その小さな宇宙を手の中に感じる。

そのことが私を緊張させるのです。

自発動派の私は、站桩や瞑想の時の手印も
こういう形の手印をしようと思ってするのではなく、
自発動の中から、無意識に出てきます。

でもこの蓮の手印は
未熟な私には自発動で自然には未だでてきていません。
まだまだ修行ですね。

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ある時、
子供を連れて夫から逃げてきたコボちゃんと出会いました。
着の身着のまま逃げてきたため、
子供と二人、生きていけるのかという経済的な不安もあり、
まさに生きるか死ぬかの極限の状態でした。
でも幸いなことに、
住所のある保健所のカウンセラーの方に相談したところ
月々、生活していけるだけのお金をいただけることが判り
生きる希望を取り戻すことができたのです。

そんなコボちゃんは、
気が落ち込みそうになると
この蓮の手印をするそうです。
するとすーっと楽になるそうです。

「中丹田(胸の位置)で蓮の手印をすると
手印の気(エネルギー)に
下に落ちそうな気が支えられて
すーっと気が上に昇っていくんです」

そう言っていました。
すごいですね。

コボちゃんを極限の状態で救ってくれた
保健所のカウンセラーの方、
金銭的な支援によって
蓮の花の中にお釈迦さまを抱く安心感を
得ることができるようになった。

「泥より出でて泥に染まらず」

だからこそ
泥より出でて、
何ものにも染まらない
自分の小さな宇宙を
蓮の花の手印の中に見ているのだなぁと思いました。

気功って本当に素敵ですね。

秘湯と気功に感謝を込めて。