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子どもも大人も育ち合う「共育」で切り拓くシブヤの未来①

こんにちは。神薗まちこ(かみぞのまちこ)です。


私は大学卒業以来、ずっとベネッセコーポレーションという教育を支援する会社で働いてきました。


ベネッセの仕事が大好きで、教育への熱い思いを人一倍もって、仕事をしてきたのですが、今転機が訪れようとしています。
渋谷という街に今住んでいますが、そこに秘められた可能性に魅せられ、この地域に関わる大人たちを巻き込みながら、子どもたちの可能性を最大化できる「共育」の街が創れるんじゃないか?そんな夢を追いかけたいという思いでいます。

なぜ、そこに至ったのか?
そして、これから何をしたいと思っているのか?
ここに記させてください。


今日はなぜ、その思いに至ったのか・・について。

私は、「課題意識を持って、社会で活躍できる子どもたちを育てたい」という思いを持って、長らくベネッセで学校支援という仕事をやってきました。

私の携わった学校支援は大きく2つあります。1つは、学力・学習力・進路意識などを測るアセスメントの結果を活かし、授業や学習指導、進路指導をどのように改善していけばよいか?という実践を提案、一緒に先生方と作るということをしていました。

もう1つは、ソフトバンクや東大専門塾鉄緑会といった各分野をリーディングする方々と、新規事業を立ち上げ、新しい時代に求められる教育サービスを提供し、学校現場と指導実践を作り上げてきました。とてもやりがいのある仕事でした。

数多くの中学校・高校現場に実際に足を運び、
子どもたちが自ら学び、目標に向かっていけるような環境づくりの支援を行ってきました。

現場では先生方が一生懸命、「成長させたい!」という一心でやっているんですよ。
でも、「自ら学べない、目標に向かえない」子どもたちも多く存在していました。子どもたちは、どこで躓いているのだろうと考えるようになりました。
そういった中で、幼児期の過ごし方に課題があることが分かってきたんです。

社会人2年目の時に、岐阜県で高校教師をされていた浦崎太郎先生と出会いました(現在は、大正大学地域構想研究所教授)。

浦崎先生の呼びかけで、保育園・幼稚園・小学校・中学校・高校の先生方が集まって、どの学齢でどんな問題が発生しているか?

校種を超えて考える機会がありました。私も一緒に参加させていただき、大きな発見がありました。


中学校・高校で起きている「自ら学べない、目標に向かえない」という課題の根源は何か?学齢をどんどん掘り下げて、議論しました。

たどり着いたのは、地域のコミュニティが崩壊し、母親だけの孤立の子育てになってしまっている状況でした。

子育てに自信が持てず、でも子どもは待ってくれないし、毎日が不安定になります。そうすると子どもを受け入れるということが難しくなり、結果的に子どもが保護者の下で心身の安心・安全を保てない状態になります。

その不安定さが全ての課題の根源にあるということでした。実際、虐待で死亡した数字などを見ても、0歳の死亡率が約70%で、加害者の約60%が実母なんですよね。


地域のコミュニティをしっかり作り、孤立の子育てをなくすこと、それをちゃんとやっていくことが、子どもたちの可能性を開くためには絶対必要なことだと痛感しました。

でも、私が関わっている仕事は中高生を学校を通じて行うもので、

課題意識を持っている幼児~小学生へというのは直接的にアプローチが難しい現状で、いつも課題意識が心の中に眠っているけど、でもやれていない・・というモヤモヤが残っていました。(続く)


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