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ザ・アメリカの寿司!

数日前のことでした。いつも通りに仕事を終えて、ベーカリーを後にした仲間のひとりが、やたらと興奮して戻ってきました。「ねぇ、まちこ!これ見てよ!」と見せてくれたのが、タイトル上の写真のモノ。ずばり、『サンドイッチに見える寿司』です。私としては「なんじゃこりゃ?」に尽きました。「こんな変なもの売っていたよ!気持ち悪くない?」なのかな、と思ったら、そっちではなく「こんな旨そうなもの見つけたよ!これは試さないとね!」の方でした。後で、お寿司屋さんのスタッフに聞いてみたところ、パンに見える部分(寿司飯)の表面は、ソイペーパー(Soy paper)、つまり、大豆でできた、食べられる紙だそうです。そうまでして、サンドイッチに見せたいのか。。。

このサンドイッチ寿司に、やたらと感激していた彼、これで、自称寿司好きなんです。お寿司屋さんに行った話もよくしてくれますが、この前なんて「寿司の上に乗っていたオレンジ色のほそーい、食感がいいヤツ。あれ、何だったんだろう?うまかったなぁ。写真撮ればよかった」って、何の話ですか?気になったので、さんざん頭をひねり、ググってみたところ、私の予想では、カリっと揚げた素麺、かな?

さて、アメリカで寿司というと、ロール(巻き寿司)になります。巻き寿司と言っても、かっぱ巻き、かんぴょう巻き、または、おうちで巻きながら食べる寿司、ともまた違い、見た目に結構派手なものです。アボカドとカニカマをご飯を外側にして巻いた「カリフォルニアロール」のように、アメリカのロールは、外巻きが主流。しかも、巻いた表面にもサーモンやらアボカドやらの具が乗っていて、その上からソースが、シャーっとかかっています。

数年前に、私の好奇心を満たすために、旦那さんと、お寿司屋さんに行ったことがありました。旦那さんのボスが「おいしかったよ~」と勧めてくれたお店で、なんと食べ放題。私も旦那さんも、お寿司は大好き。寿司はこうあるべき、とか、これは寿司じゃない!などと考えない限り、普通に楽しめます。せっかくの食べ放題だったので、いろいろトライしてみたのですが、衝撃の寿司がふたつほど。ひとつは「Fried sushi」。そう、揚げ寿司です。フライドチキンにフライドポテトのアメリカだと、寿司もフライになってしまうのですね。揚げられた寿司は、もちろんロール。これはさすがに海苔外でしたが、そこまでして揚げたいのか。。。

そして、もうひとつの衝撃の寿司は「フィラデルフィアロール」。確認せずに、口に入れたのが、まずかった。まずかった。。。巻かれた中身は、クリームチーズとサーモン。これに酢飯は、きつかった。

誤解しないでいただきたいので、念のため。私は、決してアメリカナイズド(欧米化)された寿司に反対ではありません。日本の寿司が、他国で人気になって、その国の人の口に合うように調整される。そういうものです。もちろん寿司に限らず。日本で食べられる外国料理だって、日本人の口に合うように調整されていて、現地の人にとっては、多かれ少なかれ「なんじゃこりゃ?」の世界なのでしょうからね。

以前、一緒に働いていたFoodie(食通)の女の子に「うちで、お友達と寿司パーティーを開きたいの。どんなソースを用意したらいい?」聞かれたことがありました。私の答えは「、、、しょうゆ。。。?」。冗談のような本当の話(笑)。そのあとは、日本のお寿司プチ講座。

ところでですが、アメリカ育ちの割には、『寿司屋に行くなら日本で行きたい』と、なかなかアメリカのお寿司屋には行ってくれない、うちの旦那さん。なので、お寿司を食べたくなったときは、日本食スーパーでお刺身を買って、家で酢飯を作ります。これで十分満足。だったのですが。。。最近、Youtubeでウニとかイクラとかマグロのナカオチとかの動画を目にしてしまい、テンションが上がりまくった私。そんな私を見て、本人、嫌いなのにもかかわらず、スーパーでウニを気にかけてくれている様子の旦那さん。まず売っていないし、売っていたとしても、超割高なので、日本に行くまで我慢するよ~。ウニ、イクラ、ウニ、ウニ、ウニ、、、あぁー、ウニ。。。

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