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BUNDLEをつかってみました

前書き

社内のアカウント管理を楽にしたいな。作ったり消したり勝手にやってくれないかな。みたいなことを考えていたらそれらしい製品がありましたので、検証させて頂くことになりました。その製品についての使い方や所感について記載させて頂きます。なお、リリースされたばかりの製品なので、これから色々と機能追加されていくかと思います。あくまで現時点(2021年10月)での使い方、所感となりますのでご留意ください。

BUNDLEとは

情シス向けの作業自動化ツールです。
SaaSにおける、アカウント開設作業、アカウント見直しの棚卸し作業を自動化します。
年度初めに新人向けに大量のアカウント発行をする手間や、
組織改編時のアカウント見直しの手間などを省きます。

とのこと。
人事マスタ+SaaS アカウント管理+自動プロビジョニング、みたいなイメージですね。

特徴

BUNDLE では、「メンバー」と呼ばれる従業員データと、「アカウント」と呼ばれる各種 SaaS アプリを利用しているユーザデータを持っており、その二つを紐づけることで、「誰が」「どのSaaSアプリを利用しているか」を把握することができるようになっています。
「メンバー」は、手動での入力、CSVからのインポートに加え、各SaaS から自動で連携することも可能です。人事部がSmartHR や カオナビ 等の人事労務系 SaaS にユーザ情報を入力(アカウントを発行)すると、自動でメンバーにその方の情報が登録されますので、その内容をもとに情報システム部が Zoom や Google Workspace 等のアカウントを発行する、といった運用が可能になります。部門間の連携やアカウントの発行が、一つのサービスで完結できるようになるのは大きな強みかなと思います。人事も情シスもどっちもやってるよ、くらいの規模の会社でもそれはそれで使いやすいのかなと。

主な機能

以下では、「SaaS との連携」「連携したSaaS アカウントのプロビジョニング」について簡単に説明します。作成する SaaS 製品として、Google Workspace でテストしています。

SaaS との連携

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SaaS との連携は、予め決まったアプリカタログから実施します。今回はGoogle Workspace を選択。
現状は表示されてるアプリのみですが、BUNDLE のライセンスを購入すると連携したいアプリのリクエスト等も挙げられるそうです。

SaaS との連携を行うと、自動的に「アカウントを同期」が行われます。これは、各SaaS に登録されているユーザ情報を BUNDLE 側にインポートする操作となります。

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連携後暫く待つと、アカウント情報にGoogle Workspace のアカウント情報がずらーーーっと出てきます。ただ、現時点では紐づける「メンバー」情報がないので、これらのアカウントは「シャドーアカウント」として表示されてます。
ここでいうシャドーアカウントとは、紐づけるべき人事マスタデータ(メンバー)が存在しないアカウントを指します。なので、情報システム部が関与・関知していないアプリのアカウント情報なんだな…と、シャドーITっぽいものと一緒だと考えてると、少し認識にズレが出ちゃうので注意ください。
運用中にシャドーアカウントが存在する場合、以下のような原因が考えられます。
 ・メンバーは既に退職しているが、アプリ上のアカウントを消していない
 ・自社内で管理していないメールアドレスで登録・利用している
あとは、メンバー情報を手動で作成したり、SaaS からの情報をインポートしたりして登録し、連携した SaaS アカウントと紐づけていきます。

連携した SaaS アカウントのプロビジョニング

メンバーに対して SaaS アカウントのプロビジョニング等を行う場合は、「ワークフロー」と呼ばれる機能を利用します。
ワークフローは、「誰にどんなタイミングで」を指定する「トリガー」と、「何の SaaS をどうする」を指定する「アクション」を設定して作成します。これにより、Google Workspace と Zoom、MSとSlackとfree、といったように、一つのワークフロー内で複数の SaaS アカウントを作成することが可能です。ワークフロー名も、「人事部用」とか「総務用」とか「アルバイト用」とかで分けるとわかりやすいですね。

作ったワークフローを実行します。完了すると、「アカウント」ページに、「メンバー」と紐づいたアカウントが表示されます。

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Google Workspace 側でもアカウントが作成されていることが確認できました。

所感

今回、1か月ほどトライアルで利用させて頂きましたが、弊社のような従業員数が多い上にゴリッゴリのオンプレ企業で使うにはまだ厳しいかな、というところがあったので継続利用とは相成りませんでした。触った感触としてはサクサク動いてわかりやすいので、以下のような会社にはマッチするのかな、と感じました。

・部門が持っている SaaS アカウントを情報システム部が全て把握し、掌握することができた会社
・利用している SaaS が多いが、それらのライセンスやアカウントを一元管理できていない、または大変になってきた会社
・人や部門によって利用している SaaS が異なっており、それらが画一的に割り当てられている会社

メンバーの削除、管理者ログインの制御機能、未使用アカウントのアラート機能、BUNDLE 利用ユーザのロールのカスタマイズ…と、色々こんな機能あるといいな、と思う点はいくつかありましたが、既にロードマップとして検討されていたり、要望としてはお伝えすれば検討して頂けたりしそうな雰囲気ではありましたので、気になった方はお問い合わせからトライアルして頂くといいんではないかなと思います。

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