【インタビューVol.2】苅谷智大様(株式会社街づくりまんぼう)

こんにちは、インターン生の渡邊智也です。

今回は「人の光が街を変える」を理念にマンガを活かした街づくりの事業を展開されている株式会社街づくりまんぼうの苅谷智大様です!
株式会社街づくりまんぼうさんの事業内容の詳細は公式HPに掲載されておりますのでそちらもご覧ください。


インタビュー内で印象に残ったお話

①事業の幅広さ

苅谷さんのお話をお聞きしていて自分自身まず気になった点が、株式会社街づくりまんぼうが展開されている事業の幅広さです。会社としては今年で設立22年目で石ノ森萬画館の運営からスタートされたとのことですが、まちづくりの会社として現在では地域全体の活性化を図る様々な取り組みが行われています。例えば萬画間の来場者に街を知ってもらうためのスタンプラリーの実施や空き地を活用したイベント、市内共通駐車券事業、旧北上川沿いでの「かわまちづくり」などが挙げられます。どうすれば石巻がよりよい街になっていくのかを俯瞰的に考え、そこに会社が持つ資源を掛け合わせながら事業を展開していく、という考え方が印象的でした。

整備された旧北上川沿い(筆者撮影)

また、苅谷さんが仰られていた「そこに暮らす人が輝かないと町は元気にならない」という言葉にも深く共感しました。昨今観光客に重心を置いた施策やイベントも数多く散見されますが、町の活性化のためにはやはりまずはそこに住む方々が自分の地域を好きになる、ということが重要だと改めて実感しました。

②「萬画的」な発想に基づいたまちづくり

株式会社街づくりまんぼうさんは「マンガを活かした街づくり」を展開されていますが、ここには2つの意味が含まれているそうです。1つ目は文字通り、石ノ森萬画館に代表される石ノ森章太郎先生の作品を活かしたまちづくりのことです。実際、町中には作品内のキャラクターの像やマンガのワンシーンの旗が多数設置されており、町の大きな観光資源となっています。

歴史ある文化財と仮面ライダーのコラボ

そして2つ目が、まちづくりにおいても「マンガ的な発想」を大事にしていこうというものです。つまり常識に囚われない自由な想像が可能なマンガの世界のように、「面白そうだからやってみよう」といったような新しい試みや発想の転換を次々に生み出していくことができれば石巻はさらに面白い町になっていくと苅谷さんは言います。例えば町の財産であるマンガについてであれば、既存のキャラクターをブランディングし直して活かしていくことも一つですが、それに加えて今後新たなマンガやキャラクターを生み出していく子供たちを育てることもまた石巻ならではの価値になると仰っていました。マンガのような自由な発想のもと「地域発」の何かを生み出していくことは、地域経済、教育、観光などの面において良好な町の循環には重要な観点だと思います。面白い考えが集まる石巻はそう言った地方の1つのロールモデルになる可能性を秘めていると実感しました。

学びや気づき

今回のインタビューで印象的だったいわゆる「マンガ的発想」は、これからのまちづくりの場では欠かせない一つの考え方であると強く思いました。つまり急速なIT化や少子高齢化が進む中、過去や他所と同じもの・ことを取り入れるのではなく、時には逆転の発想や奇抜なアイデアのもとで新たな事業やイノベーションを地域の目線で生み出していく、そういった自由で積極的な姿勢が欠かせないはずです。そしてそういったアイデアや取り組みを地域全体で受け入れ、相互に発展させていくことによって持続的かつ唯一無二の面白いまちが育っていくと苅谷さんのお話をお聞きする中で考えました。

苅谷様、お忙しいところお時間を頂き誠にありがとうございました!

苅谷さんとインタビュアーのインターン生たち


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