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まちぐらしんぶん:RE-EDIT

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エヌキューテンゴ(まち暮らし不動産)が、これからもご一緒に何かしたい方にお送りしているメールマガジン「まちぐらしんぶん」を再編集して掲載しています。
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#まち暮らし不動産

「どうする?うちのことすごろく」が、とても令和っぽい件について(解説コラム#002)

まち暮らし不動産が企画製作した「どうする?うちのことすごろく」。製作に至った経緯やおすすめポイント、内容の解説など連載していきたいと思います。 遊び方は一般的なすごろくと同じ。サイコロを振り、マスに書かれた指示に従ってコマを進めるわけですが、止まったマスに【+1】などの表記があったらポイントをゲット。勝負はゴールの到着順ではなく、ポイントの合計で決まります。あ、人生ゲームみたいね!と思った方、ご明察。ただ、人生ゲームは貯めていくのが概ね「お金」なのですが、このすごろくでは「

「メンバーになる前は、人が何か心配したり不安になっている時に、その不安に対して全員がそれに協力するのがいいことだと思っていた」okatteメンバー 乙川 貴絵 さん【INTERVIEW】

まち暮らし不動産がokatteにしおぎの10年を勝手に振り返る企画。関わってくださった方へのインタビューを連載していきます。第1回は乙川貴絵(おとかわ・きえ)さん。 聞き手・文:川越恵子 ※イニシャルで登場する人の注釈はokatteメンバー向けです okatteメンバーになったきっかけ ― 乙川さんがメンバーになったのはオープンして1年経ってからなんですね。最初からメンバーだったのかと思っていました! 乙川 そうですね。当時メンバーだったSさん(#西荻在住の元メンバー

まち暮らし不動産がokatteにしおぎの10年を勝手に振り返る企画

2025年4月、「okatteにしおぎ」は10周年を迎えます。 okatteにしおぎ(以下「okatte」と表記。)は、東京都杉並区、JR西荻窪駅から15分ほどの住宅街にあるコモンスペース&シェアハウス。「今後空き家になるかもしれない自宅を活かしたい」という大家さんからのご相談に応えるかたちで、2015年に完成しました。特徴的なのは4戸の賃貸シェアハウスの形式をとりつつも、そのコモンスペース(大きなキッチンがある土間・板の間・畳スペース)は、入居者も含めた「okatteメンバ

どうする?うちのこと! ー空き家活用すごろく家主さん版ー

「どうする?うちのことすごろく」。 2019年に日野市と協働作成した「空き家活用すごろく」は、まちの空き家をつかった地域の居場所づくりを体験できるゲームでした。空き家の利活用を実際に担うのは家主さんというより地域の人たち。このすごろくは日野市の「まちと空き家の学校」で教材として使われています。 一方、家を今後どうしようかな、と思っている家主さんにとっては、家を地域の居場所にするとか以前に悩ましいフェーズがあります。「どうする?うちのことすごろく」は、実家あるあるを体験しな

不動産屋さんとの話は、なぜか思うように進まない?!

不動産屋さんとの話って、なぜか思うように進まない…。そんなふうに感じている人は意外と多いかもしれません。なぜそうなってしまうのかな?を、まち暮らし不動産のお客様にインタビューをさせていただきつつ考えてみました。 ご協力いただいたAさんは、2024年春ごろに、まち暮らし不動産がセカンドオピニオン的立場でお手伝いさせていただいたお客様。土地購入の契約、決済に関するご相談でした。 【ご相談時点のAさんの状況概要】 50年以上住み続けた実家(現在Aさんの母と妹が居住。)は借地権

家が空き家になる理由(「どうする?うちのことすごろく」解説コラム#001)

まち暮らし不動産が2024年に企画製作した「どうする?うちのことすごろく」。製作に至った経緯や、おすすめポイント、内容の解説など連載していきたいと思います! さて、結論から言います。家が活かされない、つまり空き家になるのは、家を活かす3つの力「資本」「技術」「関係性」が不足するからだと考えています。3つの力はある程度は互いに補完できますが、どれかが大きく不足する(ボトルネックになる)と空き家になります。「どうする?うちのことすごろく」は、このうちの「関係性」に着目して作って

シェアする暮らしを「引き継ぐ」 

JR中央線で高尾から2つ向こうの藤野駅。柔軟でおおらかな、オルタナティブな空気があるエリア。最近またじわじわと、人気が高まっているようです。 ここに2011年竣工した「里山長屋」は、コーポラティブ方式(※)でつくられた住宅。4つの住戸とコモンハウスからなります。世帯ごとの住戸は独立した空間を確保しつつ、コモンハウスを共有、暮らしの一部を共同化して暮らしています。自然の生態系をお手本としながら、世界中の伝統的な暮らし方の知恵をあつめて、人間を取り巻く自然や社会・経済などあらゆる

okatteにしおぎに住む、槻岡佑三子さんに聞く【DIYで暮らしをアップデートする楽しさ】

槻岡佑三子さん(スタジオソイ一級建築士事務所代表)は、まち暮らし不動産がコーディネート・運営支援をするシェアハウス「okatteにしおぎ」に住んで7年目。 コロナ禍をきっかけに暮らしを見つめ直し、居室を改装しました。 自ら手を動かし、心地良い暮らしの場を整えた槻岡さんに、どのようにDIYの改装を実現したのかお聞きしました。 「賃貸だからリフォームできない」と最初から諦めるのではなく、まずは想像してみる。相談してみる。やってみる。 そこから、自分の暮らしを自分で楽しくすること

「空間を使いこなす人間力に期待したい」 建築家・山田貴宏さん(ビオフォルム環境デザイン室)【intervew】

「八王子天神町OMOYA」は、まち暮らし不動産が企画コーディネート・運営支援をするシェアハウス。住む人も住まない人も月額制のOMOYAメンバーとしてシェアして使い、まちのコモンズを目指しています。 コモンスペースのある東棟の改修設計と外構の基本設計を手掛けたのが、ビオフォルム環境デザイン室。まち暮らし不動産とは、2015年にオープンした「okatteにしおぎ」についで、2度目のタッグです。 ビオフォルム環境デザイン室代表の山田貴宏さんに、設計に込めた考えをお聞きしました。