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世界は終わらない『ふたご』藤崎彩織著を読んで

第百五十八回直木賞候補作品

 知っている人も多いと思うが、「SEKAINOOWRI」のバンドメンバーが書いた自叙伝的な小説。

 主人公のなっちゃんと幼馴染の月島、病んでいた月島が、これはと決めたのはバンドで、その成功に主人公も含め向かっていく。

 その間には主人公なりの月島への気持ちや、自分自身の気持ちなどの葛藤や、それぞれの成長もあり、青春小説のようで面白かった。

 大学生くらいに読むと一番親近感が湧くと思う。

 どこまで真実を書いて、どこからはが創作なのかは分からない。しかし、頑張った成果がそのままででいて、本当はもっと苦悩とかがあってそれを読むというのとは少し違った。

 もしもまた自叙伝的なものを出す場合は、その辺のもっと生々しい苦悩を読みたいと思った。

100冊チャレンジ
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