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【メイド写真集】あとがき

今日納品された冊子を見て、嬉しさと感謝がこみあげて・・・
あとがきまで先行公開しました(もはや奇行)
世界観の一部が伝わればと思います

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物語が書けたから、写真集にしよう!一般的には写真集を作ると決めて撮影に行くと聞きますが、私は逆です。私が写真集を作る時はいつも素敵な写真が先にあります。
去年の目標の1つが小説を書く事、書き方の本を読んでもその先へ進まなかったのですが、年末に1年を振り返りながら写真を見ていたら思い浮かび、書き上げたのがこのお話です。目標達成の記念に、写真を添えて冊子にしました。

撮影してくださったcesiさんの写真は、被写体として自分が主役のはずなのに、第三者の視点を感じる不思議な魅力があります。私これが大好物で!そのままプロローグとエピローグのアイディアになりました。なぜ仲間やご主人様の姿は無いのか、奇抜なデザインのメイド服で戦うのかという部分に想像を巡らせていくうちに、設定が固まり、間の物語を描く構成になりました。このお写真なしには浮かばなかった物語、ご協力に感謝が尽きません。余談ですが、Combat maid衣装4人揃っていたら、もっと明るいチャーリーズエンジェル的な物語になったと思います(笑)
私の中では、本作も間違いなくハッピーエンドですが。

こういう衣装を着るようになったこと、こんな表現を思いつくようになったこと、写真集にしようと思えたのは、お世話になった被写体皆様、カメラマン皆様、頒布物を手に取らせてもらった皆様のおかげです。この物語の主人公にとってのメイド服は、私にとってはそんな皆様と残した写真の1枚1枚や、購入させてもらった頒布物です。一緒に映る人や被写体が私でなくとも、いつかご一緒しなくなる日が来ても、皆様方とその創作物が私は好きです。そばにいることだけが大事ではないし、大事だからこそ距離をおくこともあると思うので。

以前デジタル写真集のモチーフにした「人魚姫」の物語が、私は好きです。憧れの時間を手に入れるため覚悟をもって代償を払い、ひとときの望みを叶えたら、後はそっと1人で泡と消えることは、綺麗で幸せな物語だと感じます。自分の幸せも奪わせず、他者の幸せも奪わない在り方は私の理想です。被写体も撮影者も、「次の機会がないと悲しい」という言葉を時々目にします。私は、「最近リスさんしか撮ってない」と言われる方が怖いです。被写体のジャンルや性別、年齢、どんな反応があるか、共同作業の趣味である以上、TLにあがるものは少なからず影響を及ぼすと考えています。だから、素敵な被写体さんとの撮影の様子や、それに沢山反応がきて嬉しそうな姿を見ると安心します。お花でも動物でも、撮りたいものを好きなだけ撮って楽しそうにしていてほしいです。もちろんご一緒できたら嬉しいし、共に撮影を重ねることも素晴らしいことです。ただ、もし二度とご一緒することがなくとも、私と同じように撮影してよかったと感じてもらわなくとも、何の反応もなくても、いただいた時間も写真もそれだけで私にとっては唯一無二の宝物で、誰かに奪えるものではありません。

本作を形にできたことで、趣味も幸せな結末へ一歩近づけました。お読みいただきありがとうございました。            

東京メイド博覧会(2022.6.5) I-4 risbaco サークル出展



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