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コスナビ展総括&写真展出展を考えている方へ

コスナビ展から気づけば2か月… 時の流れは速いもので!
自分自身で振り返って、総括の記事を書こうと思ったまま、残業の波にのまれていました…。メインは個人の振り返りですが、今後展示を考えている方へ何かしら知りたい情報が得られる内容になれば幸いです。


出展した感想

出展してみてよかった!と心から思っています。一方でもう出展することはないなとも思っています。1回で満足できる展示ができたからです。
一番の収穫は達成感でした。

準備から終了まで振り返って、最もテンションが上がったのは設営日の夜でした。残業後一人北千住に向かう道のりはさながら旅行に出かけるような足取りの軽さで!1人で脚立に上り、パネルを壁に打ち付けていく作業は前回記事で書いた通り私にとっては地獄でしかなかったけれど、全て掲示し終わって展示ブースを振り返って見た時、爽快な気分とともに達成感が全身を駆け巡りました。間違いなく吹いていないけれど、風を感じるくらいの爽やかさ。



1年前に申し込んだときのこと、突然の展示許可を求めるDMに撮影者さん全員快く許諾してくれたこと、みんな展示なんて初めてっていうものだから、みんなの初めてもらっちゃったね…!って同人誌でよくみるおねーさんごっこが脳内で再生されたこと、展示する写真を選びながら改めて楽しい撮影と一生物のお気に入り写真がある幸せを感じたこと、解像度の計算が間違っていてパネル印刷をやり直したこと、レイアウトを図面で考えた時余白を考えていなくてぎっちぎちに詰まったこと、釘が何度も外れてパネルが落ちてきたこと、がんばったけれどまっすぐにはできなかったパネルを見て図工はやっぱり大嫌い、主要5教科に全振りした人生に悔いはないと思ったこと、関係あることも、あまりないことも、走馬灯のように浮かんでは消えて。

最終的に、いまこの瞬間、私が準備したこの展示は、今ここに私のためだけにある!と思ったら、自己満足の最高到達点でした。展示会が始まる前に最高潮を迎えるのもおかしな話かもしれませんが、1人では借りられないような会場に、開場よりも前に入って、自分一人眺める時間が私が出展時に得たいと思ったものなので、その後はおまけというかエクストラダンジョン的なお楽しみだったと言えます。

これから写真展出展を考えている方へ

まず準備過程について知りたい方は、こちらの別記事をご覧ください。

私が出展をおすすめできるのは、下記の方です。
・展示を通じた交流以外が目的の方
・時間とお金に余裕がある方
・パネル印刷経験がある、あるいはないが調べるのは苦でない方
・図工(特に木工工作など)が好きな方または設営時に協力者がいる方

一方、個人的に出展をお勧めしない方は、下記の方です。
・1人でイベント参加するのが苦手な方
・展示を通じて来場者と交流したい方
・展示を通じて、撮影の機会につなげたいと思っている方

私のように何かしら写真を紙に印刷して形にしたい、でも作品として第三者に見せたいのではなくて、個人で楽しみたい、そして自分のために贅沢に!特別な形で!と思っている方にはぴったりです。私の場合、展示する2か月前にはパネルが届き始めていたので、2か月間部屋に飾って眺めていました。正直言って最高です。その後、自分の力だけでは絶対借りられない会場で、開場前に自分一人楽しむ贅沢は、ぜひ味わってもらいたいです。

一方で、お知り合い同士で出展している方、設営や展示の協力者が同行している方、あるいは周りに集まるご友人やファンのいらっしゃる方も多いので、1人でイベント参加するのが苦手な方は、少し居づらさを感じる環境かもしれません。また、展示を通じて交流したり、何か次の撮影機会につなげたいと思っている方は、物足りなく感じるかもしれません。私自身は、知り合い以外に声をかけられることはなく、見て下さった見知らぬ方が展示に何かコメントをくださることもなかったので、むしろ「交流が苦手」という方には写真集をイベントで頒布するよりもおすすめともいえます。一方で、私と同じく展示の場に交流を求めない方であれば、何にも気にならないと思います。交流したい方でも、自分から他者に声をかけにいきたい方なら、短時間・展示の邪魔にならない場所でなら応じて下さる方は多いと思います。私もいくつかの素敵なブースの出展者の方に、自分からお声掛けして、体験などさせていただいて楽しませていただきました。



出展の前後に、コスナビ展に出すなんてすごいね!と言われることが複数回ありました。個人的には「出展に必要なのは5万円程度の経済的余力と計画性と実行力だけ」と思っているので被写体としてではなく、OLとしての街田をお褒めいただいたとありがたく思っています。

私個人としては、本当にすごいのは出展者ではなく、出展者がそのお金と時間と労力を捻出してでも、その人の写真を展示したい!と思わせる「出展者ではない」撮影者や被写体の皆様だと思っています。

撮って下さった写真が素敵だから、被写体として素敵だから、他者の心を動かしたわけで。改めて、私に展示の許可を下さった撮影者の皆様に感謝しています。

もし被写体としての私への「すごいね」をいただくとすれば、それは私が「そんな素敵な方々に撮ってもらえたこと」「展示を見に来て声をかけて下さった方とお知り合いになれたこと」に対しての言葉になるのでしょう!

改めて、ありがとうございました!


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