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体への危険性(リスク)=毒性×暴露量(摂取量)。2~3種類の化粧品を使おう

みなさん、こんにちは。今日は、心理学から離れて、化粧品や化学製品の安全性について、少しまとめていこうと思います^^

私は、某商社を辞めて、5年前に再受験で医者になり、現在皮膚科で研修をしています。医学の知識を持つと、昔はよくわからなかった成分表示の読み方や体へのリスクの捉え方が分かってきました。

ということで、今日は、「体への危険性ってどう捉えたらよいのか」をテーマにします。

・体への危険性の定義は、ずばり、「リスク=毒性×暴露量」

皆さんは、どの化粧品が合うのか、どの洗剤が良いのかなど、色々と試して悩みながら使っていると思います。最近では、オーガニックブームで、自然なものがよいという風潮も強いように思います。しかし、自然なもの=体に良いものではありません。トリカブトや大麻草なども自然なものですし、自然の植物には毒を持つ成分が実はたくさん含有されているのです。

では、体への危険性は、どう測ればよいのでしょう。化学物質のリスクは、次の公式で表すことができます。

「リスク=毒性×暴露量」

これはすなわち、体へのリスクは、物資そのものの毒性だけではなくて、暴露量(摂取量)によって変わるということ。塩や砂糖などは毒性が低いものですが、沢山摂取すれば、命の危機になる場合もあるのです。その成分は危険なのかという概念だけではなく、一つの化粧品や化粧水に偏らずに、2,3種類を使い、リスク分散しましょう。

・化粧品がどれも合わない(アレルギーが出る)時は、皮膚科にGO!

敏感肌の方は、化粧品のほとんどが合わないなど、どの成分にアレルギーがあるのかわからず、化粧品難民になっている方も多いかもしれません。そんなときは、迷わずに皮膚科に行きましょう!

皮膚科には、アレルギーの軟膏などをもらいにいくことはあっても、皮膚科で化粧品成分のアレルギーチェックをしてもらえることを意外と知らない方が多い印象です。皮膚科(すべてのクリニックではないので、事前に確認を)では、成分を分けて、アレルギーチェックをすることができます。どの化粧品でも荒れて困っているという方は、是非皮膚科で、成分のアレルギーチェックをしてみてください。

・化粧品、薬用化粧品、医学部外品の違いは?ー効果が高いものは、医薬品>医薬部外品>薬用化粧品>化粧品の順番!

化粧品と薬用化粧品、医学部外品って、意外と違いが一般に周知されていないなと感じています。治療を目的とし、医学的に効果がはっきりと証明されており、厚労省から承認を受けているものが、医薬品。人体への影響が弱く、髪や爪、肌などの保護をするものが化粧品。その中間が、医薬部外品となります(薬用化粧品は、その一部)。

(引用先:http://www.usagi-o-sukue.org/know2.html)

つまり、効果を実感したいなら、化粧品よりも医薬部外品(薬用化粧品)を選ぶことも一案です。化粧品というのは、化粧製造販売業の許可をとるだけで、翌日から販売可能ですので、メーカーや販売業者によっては、粗悪品や値段に見合わないものが売り出されていることもありますが、薬用化粧品は、それなりに治験や登録のためのデータなどを長年にかけて証明しているので、安全性や効果は一定担保されているとみて良いでしょう。

ということで、今日は化粧品のリスクについてと、化粧品や医薬部外品についてお話ししました^^。noteは、気づいたことをメモするように使っていますので、心理学からメイクのことまで、色々書いています。

化粧品関連の話も皮膚科医目線で色々つづれればいいなと思います。

では、また☆今日も一日元気にお過ごしください。


嬉しいです^^ 美味しいコーヒーと一緒に今後の医療談義をしたいなと思います。