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第9回Social Breakfast/『超高齢社会の楽しい暮らしのあり方』

社会を変える朝ごはん「Social Breakfast」の第9回を、⻁ノ⾨ヒルズのOVAL CAFÉで開催しました!

SOCIAL BREAKFASTとは?
社会のためにと一歩踏み出したいけれど、何から始めたらよいかわからない。社内外の人たちとソーシャルグットで繋がりたい。先駆者に学び、社会を新たな視点から眺めてみたい。
という若者が気軽に集える場(朝食代無料です!)をつくりたいと考え、森ビルさんの協力のもと、第一、第三木曜日に実施しています。

今回の第9回では、「超高齢社会の楽しい暮らしのあり方」をテーマに、シルバー世代の課題をDXで解決するために取り組まれている「まごチャンネル」代表の梶原さんに、活動をはじめたきっかけや、そこで得た知見などを語っていただきました。

梶原健司(かじわら・けんじ)
株式会社チカク代表取締役


1976年兵庫県・淡路島生まれ。1999年上智大学を卒業後、新卒でアップルの日本法人に入社。以後12年にわたって、ビジネスプランニング、プロダクトマーケティング、ソフトウェア・インターネットサービス製品担当、新規事業立ち上げおよびiPodビジネスの責任者などを経て、2011年に独立。2014年、株式会社チカクを創業。
参照


高齢化社会のテクノロジー
日本では着実に高齢化が進み、2040年には人口の40%が65歳以上の高齢者になると見積もられています。
https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/19/dl/1-01.pdf

80歳になると60歳の頃と比較して、平均的に視力が1/2に、難聴の割合が5倍、学習能力も1/3まで低下してしまう。つまり、加齢とともにスマホやパソコンの操作も段々と難しくなっていくということです。
そういった課題を解決するためのテクノロジーが「エイジテック」です。
 
エイジテックとは「Age(年齢、特に高年齢)」と「Technology(テクノロジー)」を組み合わせた造語です。具体的には、高齢者や高齢化社会が抱える問題をテクノロジーで解決し、高齢者の生活の質を向上させるための分野を指します。


 

梶原さんが経営する株式会社チカクは、まさにこのエイジテック(agetech)の会社。現在、孫世代とシニア世代のコミュニケーションを促進する、「まごチャンネル」を運用しています。
 
 
全年齢が扱える「まごチャンネル」
 
「まごチャンネル」では、実家のテレビに接続することで孫の成長を見ることができます。
簡単に使用でき、テレビリモコンの操作のみで孫の成長を見守ることができます。
なんと、MAU(月間アクティブユーザー)は8割を超え、解約率も1%以下だそうです。
とても愛されているサービスなんですね。
 
まごチャンネルには以下のような特徴があるそうです。
 
1、通信用SIMが内蔵
電源を確保すれば自動的にネットワークに接続可能で、複雑な設定が必要ない。
 
2、リモコン操作
テレビのリモコン操作で視聴が可能、普段通りの操作で利用ができる。
 
3、使い慣れた家電(テレビ)
自宅にあるテレビにHDMIケーブルで接続するだけなので、使い方を一から覚える必要がない。
 
このように、「生活に溶け込む」形で提供できているからこそ、シニア世代に受け入れられるデジタルサービスになっているのではないでしょうか。
https://www.chikaku.co.jp
 
 
始まりは親孝行から
 
梶原さんが「まごチャンネル」をはじめたのは、ある時、「両親にあと何回自分の子供と会わせてあげられるだろう。離れていても、もっと会わせてあげたい。」と思ったから。
最初は淡路島にある実家のパソコンにリモートでログインして子ども達の動画を投影していたそうです。
予想以上に両親が喜んでくれたことが、まごチャンネルをつくるきっかけになったとのことでした。
 
創業当時について詳しくお話しされているインタビューがありましたので、気になる方は以下のリンクを覗いてみてください。
https://sogyotecho.jp/magochannel/
 
 
まとめ
 
個人の親孝行からはじまり、それがサービスへと進化。現在では社会に多くの笑顔を届けています。
身近な人を幸せにすることが、ソーシャルグッドの第一歩なのかもしれませんね。小さなことが大きな結果につながるのかも。
 
今後も、ソーシャルブレックファーストでは、皆さまが社会を考えるきっかけとなるような場を提供していきたいとおもいます!
 
次回のテーマは、『社会を変えるクリエイティブ』です。クリエイティブディレクターの方々にお越しいただき、クリエイティブを活かした社会貢献とは?を深掘りしていきたいと思います!
ご興味のある方は、以下の参加フォームへの記入にぜひ「一歩」踏み出してください!
https://forms.gle/bergTTKsN5EbsQXT8
 
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます。

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