上伊那ぼたんに出会った話
はじめまして
皆様どうも初めまして、machiです。
プロフィール見てもらったら分かるとは思いますが、普段は普通に高校生として活動しつつ、たまにこうしてpixivやnoteで文章を投稿させていただいております。
性別は…不詳ということで。
そちらの方が興が湧くでしょう?私知ってます。
さて、本日は私が最近出会った
「上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花」
という漫画についてお話していきます。
ちなみに今はこうして落ち着いて文章を書けていますが、後々どうなるか分かりません。あしからず。
0. 上伊那ぼたんってなんのこと?
まず、このことについて話さねばなりませんね。
上伊那ぼたんとは、先ほども申し上げました
「上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花」
という漫画の、要は略称です。
(上伊那はかみいなと読みます。難しいですね)
主人公であるお酒初心者、上伊那ぼたんが、大学寮の仲間達とお酒を楽しみながら絡み、関係を深めていきます。
深めていきます。
大事なことなので、2度言いました。
で、この漫画がすごく良い。
なぜ今まで出会えていなかったのか?
16年という短くも長い年月を生きていながら。
なぜ?why!?
過去の自分に会えるなら一度引っ叩いてやりたい。
私はもっと多くの人にこの漫画を知ってほしい。
そして既に知っている人とニヤニヤしながらこの漫画について語らいたい。
そういう思いでこの記事を書くわけです。
1. ぼたんちゃんとの出会い
出会いは正直あんまり覚えてないです。
たぶん…Twitterか、百合漫画サーチ中に見つけたはずです。
え?TwitterじゃなくてX?
うるさいです。
で、
見つけたときの感想は何故かはっきり覚えてます。
「絵柄が…好きだ…」
これです。
最高に絵が可愛くて、一瞬で心を奪われました。
速攻でマンガクロス?チャンピョンクロス?で検索の後、無料で読める4話まで読ませて頂きました。
えぇ、最高です。もちろん。
自分の語彙がないのをこんなに恨んだことはありません。
公式でも言われておりますが、この漫画はまさに
「読むアルコール」
もう、酔えます。
本当ですよ?私はアルコール類を口にしたことはありませんが、『酔う』ってこういうことか…ってなりました。
酔いの冷めぬまま、私はe-honというサイトを開きました。
そのあと、私には記憶がありません。
気がつけば、手には単行本が。
財布は、もう息絶えていました。
高校生の限界を超えていたのです。
可哀想な財布…
さて、私の財布悲話もそこそこに、
次はこの漫画の魅力についてお話しなければなりません。
2. 上伊那ぼたん、その魅力
やっと話せます。この漫画の魅力が。
さて皆様、突然ですが百合は好きですか?
私は大好きです。
ですから、私はもちろんこの漫画に百合成分を求めて臨んだ訳ですが、
この漫画の魅力は、高濃度の百合成分。だけじゃないんです。
『雰囲気』が素晴らしいのです。
この漫画の作者である塀先生。彼の文章構成力と教養・知識は驚くべきものです。
彼のXを覗けば分かります。正直、憧れる。
しかし、決して漫画の中がそういう難しい文章ばかりな訳ではありません。
むしろゆるめの、まさに大学生!って感じの文章が多いです。
でも、やはり文が美しい。
無駄が無いんじゃないんです。そこには確かにあるんです。「無駄」とも言えるものが。
でも、それがリアルなんですよ。
美しいんですよ。可愛いんですよ。
まさに「学生」の台詞なんです。
比較するのもおかしいですが、私には書けません。
それぞれのキャラクターの台詞回しに「らしさ」が溢れ出ているんです。
一番私が「かっこいい!可愛い!凄い!」
って思った台詞は、一巻3話、ぼたんちゃんの台詞。
あ、ネタバレ注意です。貼っときます。
(ネタバレ注意!!)
で、ぼたんちゃんの台詞。郡上先輩への
「(まつげ長…)」
これです。
は?って思ったかもしれませんね。
でも、この漫画を読んだことのある人なら共感していただけると思います。
まず、(まつげ長…)この着眼点、まさに「らしさ」ですよね。
だって、寮長…いぶきちゃんからこの台詞出ると思います?絶対出ないですよね!?
他の子も同様ですよ!!
(まつげ長…)この台詞はぼたんちゃん「らしさ」が最っっ高に出てるんです!!
そして、これがさっき私の言った「必要な無駄」なんです。
(無駄とかいってごめんなさい)
矛盾してますよね。でも、そうなんです。
普通に考えてたら、この台詞ぼたんちゃんに言わせられないと思うんですよ。
「郡上先輩=美人」を読者に定義づけたいならその後の「先輩みたいな美人さんが煙草…」の台詞だけでいいじゃないですか。でも、塀先生ここが凄い!!
(まつげ長…)の時点で〝ぼたんちゃんの中で〟、
「郡上先輩=美人」が確定してるっていうのをこの台詞だけで表してるんですよ。
そのおかげで、その後の「先輩みたいな…」の台詞の違和感、唐突だな感、が全く無くなってるんです!
凄いですよね、これ。
それともそこまで深く考えずにこれなんですか?
んな訳ないと思います、流石に。
自然にこれ出てくるなら本当の天才ですよ!!
こういった「凄い…」が大量にあるんです。
この作品には。
まさか、それがこの漫画の楽しみ方だ!!
なんて言いたいわけじゃありません。
でも、凄くないですか?
こういう細かな工夫があちこちに散りばめられ、キャラを引き立てるスパイスとして役立っている。
素晴らしいんです。
一つ一つの台詞に至るまで丁寧に作り込まれ、読者を知らず知らずの内に引き込む。
そういう魅力が、あるんです。
それだけじゃあないですよ、
漫画の中でも言及されていますが、キャラクターそれぞれに衣装設計がなされており、やはり「らしさ」が出てるんです。
本当…変態ですよ、この漫画家…
(褒め言葉です。ごめんなさい)
そしてなにより、キャラクターが可愛い。
もう、女の子の「可愛い」を詰め込んだような可愛さしてます。
ちょっとあざとい可愛さ、でもそれが、いい。
あと、この漫画で外せない魅力といえば、
そう、「お酒」ですね。
私は未成年ですので、お酒を飲んだことはありませんが、その格好良さには前々から憧れていました。
例えばカクテル『サイドカー』名前の格好良さもさることながら、柑橘系のカクテルということで、
みかんが大好きな私にとって、成人したら呑んでみたいお酒第1位でした。
そう、第1位でした。
今はもう第3位くらいになってしまいました。
それもこれもこの漫画のせい(おかげ)です。
くっそ塀先生め!!ゆるせん!!ありがとう!!
さて、この漫画における「お酒」はただ単に少女達を繋ぐための道具ではございません。
この漫画の「お酒」は、いわばドーピングです。
そもそも、皆さん素面で「君が大好き♡」なんて言えますか?
私は言えません。
文字に書いてるだけでも恥ずかしいです。
それはぼたん達も同じ。
普段言えない心の内を、「お酒」というドーピングを使ってさらけ出せるのです。
これ、すごいリアルですよね。
素面じゃ言えない「君が好き」をお酒を通して言わせることで、これまた違和感を消し飛ばすとともに、ラブコメや百合漫画にありがちな読者の共感性羞恥心も無くしている。
そういう意味でも、読者を酔わせている。
あ〜、ほんとに好き。
…私も酔ってきましたね。
ガキが何を分かった口を聞いてんだ…と思われるかもしれませんが、私は塀先生が意図してこういった工夫を盛り込んだと思うんですよ。
さてさて、ここからは漫画を未読の方は読まない方が良いかもしれません。
みんな大好き!ネタバレタイムです!!
(ネタバレ注意!!)
貼っときます。
3. めんどくさいやつになります
先に謝っときます。
ごめんなさい。
今からすごいめんどくさいやつになります。
あの…実は私はこの漫画があんまりアニメ化してほしくないんです。
違いますよ!?この漫画は大好きですし、もっと人気になってほしいし、有名になってほしいんですけど…!!
…アニメ化するにあたって、この漫画の魅力が存分に引き出せるか不安なんですよ。
この漫画の魅力の一つに、独特なコマ割りと、フォントがあります。
独特なコマ割りについては読まれた方は分かるかと思います。私あのコマ割り好きです。
会話の間に挟まれる無言の間。
珍しいものなのか分かりませんが、私あれ好きです。
で、独特なフォントっていうのは、あの効果音みたいなやつです。
ワンピでいう「どんっ!!」みたいな。
あれが私めちゃくちゃ好きなんですよ。
あれを音声にするのが惜しい…
めんどくさいやつですよね、分かります。
あと、いぶきちゃんとぼたんちゃんの、しゃっくりとげっぷですよ。
あれもアニメ化するにあたって一つの壁となります。
まさか、ギャグ漫画じゃないんですからガチ音声は流せないでしょうし、可愛く演じきるのも違うと思うんです…
なんか、その中間みたいな…
めんどくさいですね。ごめんなさい。
でもほんとに思うんですよ。
あと、さっき言ったことと矛盾しますが、あんまり有名にもなってほしくないというか…
一部の人間が知ってる立ち位置であってほしいというか…
いや、もう十分人気なんですけどね。
それでもこの記事を書くのはやっぱりもっとたくさんの人に知ってほしいからです。
ほんとに面白い…
面白い…?
なんか違う気もする…
いや、面白いんですけど。面白いんですけど!!
…うん、
やっぱり「酔える」。
これに尽きますね。
見たことのない方はぜひ見ていただきたいです。
既に知っている方はぜひ、もう一度。
私は今から読んできます。
それでは。またお会いしましょう。さよなら〜
あ、リンク貼っときます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?